水戸市/水戸市立吉沢小学校(2018年5月25日)

・校庭のどんぐりの木から広がる食育

水戸市立吉沢小学校は、学校周辺が住宅地や商業地域であるにも関わらず、校庭にどんぐりの木がたくさん植えられている緑の多い学校。創立時に植えられた木は大きくしげり、実ったどんぐりが子どもたちの食への関心を高めることに役立っている。さまざまな経験を通して、優しさやたくましさのある子どもたちが育っている。

・拾ったどんぐりは豚の飼料になり給食に

校庭のどんぐりの木は、秋になるとたくさん実をつけ、子どもたちはどんぐりを拾うのを楽しみにしている。子どもたちが拾い集めたどんぐりは、境町の牧場で育てられている梅山豚(めいしゃんとん)という豚(ぶた)の飼料になり、どんぐりで育った豚の肉が子どもたちの給食に提供された。先生は、「子どもたちは自分たちの学校のどんぐりに愛着があり、それが何かに生かされるのが見えたり、形になることをとてもうれしく思っている」と話す。同小では食育に力を入れ、栄養教諭(きょうゆ)が児童に給食指導を行ったり、保護者を対象とした食育講習会「給食メニュー講習会」を開き、子どもたちに人気の栄養バランスのとれた給食メニューのレシピを広げる活動もしている。

・農業体験やPTAの集い業間休みが楽しみ

同小は水戸市のアグリメイトいきいき農業体験事業に参画し、全学年1人1鉢(はち)ずつチューリップを育て、5年生は稲作(いなさく)体験、2年生はサツマイモ栽培(さいばい)を社会科や生活科、理科の授業で行っている。住宅地にある学校なので、稲作はバケツを使い、サツマイモは学級園で栽培する。地域の人たちが、低学年の栽培を手伝いに来てくれて交流も生まれている。また毎年10月には「PTAの集い」を学校公開の「学校へようこそ」に合わせて開催(かいさい)。バザーやお祭り的なイベントが開かれ、子どもたちは楽しみにしている。業間休みには児童、先生も校庭に出ていっしょに遊ぶ。先生と子どもたちがコミュニケーションを深めて温かな人間関係を作っている。

・基本的なことができる子どもたちに

基本的な習慣を身に付けることが子どもたちの成長につながるとの考えから、同小では生活習慣、学習習慣、整理整とん、あいさつを徹底(てってい)することを教育の目標にし、くつをきちんと並べる、ろう下を走らないという身近なことから力を入れて実践(じっせん)している。こうした取り組みやさまざまな学習の機会が、確かな成長につながっている。小学6年児童達は、「学校の自慢(じまん)は、あいさつが大きな声でよくできて笑顔があふれる学校であること。みんなで協力し合って、今よりもっと良い吉沢小にしたい」「下校の時は下級生といっしょに帰って、下級生を守っている。みんなが友達になれればもっと楽しくなると思うので、そういう学校になるようにがんばっていきたい」と話した。どんぐりの木が見守る学校は、子どもたちも先生もいっしょに元気に遊び学ぶ学校だ。(2018年5月25日号掲載)

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