守谷市/守谷市立黒内小学校(2018年6月22日)

守谷市

黒内小学校(2018年6月22日)

・他者への理解や思いやりの心を体験から育む4年生の福祉教育

守谷市立黒内小学校は「豊かな心をもち、自ら学び、行動する子の育成」という教育目標のもと、人権尊重の教育に力を入れている。4年生は総合的な学習の時間に、シニア体験や点字・手話体験、ブラインドウォーク体験、車いすを使った介助(かいじょ)体験といった福祉(ふくし)教育も行っており、他者に対する理解や思いやりの心を育んでいる。

・お年寄りの苦労を身をもって体験

今年度の福祉体験では、まず8日にシニア体験を行った。8種類の器具を使って、耳が遠くなるとか目がかすむといった、お年寄りの体に起こるさまざまな変化を再現し、その状態を子どもたちは身をもって体験した。例えば、器具の一つのグローブを手にはめると、指が動かしにくくなり、ペンを持って字を書こうとしてもうまく書けない。また、重りが入ったベストや、ひじやひざが曲がりにくいサポーターは、着用すると体が思うように動かず、ちょっとした段差を乗りこえるのも、やっとの思いですることになる。児童の一人は「お年寄りには不自由なことがたくさんあってびっくりしました」と感想を話し、そこから「これからはお年寄りにとって住みやすい社会をつくっていきたい」といった気持ちも生まれていた。

・体験から広がった手話や点字への興味

14日には手話や点字などを体験し、子どもたちは自分の名前や簡単なあいさつなどを、これらの方法で伝えられるようになった。また講話では、目の見えない人や耳の聞こえない人の暮らしについても学び、ふだんの生活の中での不便や、周りの人のどのような手助けがうれしかったかなどを知った。同小では年度末の学習発表会で毎年、合唱曲の「ビリーブ」を全校児童が手話を交えて歌っており、それに加えてこの日の体験で、いっそう手話が身近になった。また点字についても、体験をきっかけに興味がわき、もっと知りたいという子が増えた。家の中や街中から点字が付いたものを探したり、自分で教材を買ってきて点字の勉強をしている子もいる。

思いやりの心を身の回りから広げる

「わたしたちの社会にはいろんな人がいて、自分とちがうところがある人もたくさんいる。子どもたちにはそのことに気付き、だれとでも分けへだてなく接することができる人になってほしい」「自分たちのすぐ近くにも、不自由な思いをしている人がいるんだと意識できるようになった。学校にはさまざまな児童が在籍(ざいせき)しており、どんな場面においてもおたがいにさりげなく手を差しのべられる子どもに育っている」と先生たち。

同小では4年生でこれらの体験活動を行うことで、福祉意識をより早い段階から高められている。6年生のキャリア教育で介護福祉士の人の話を聞くときや、中学校で職場体験に行くときも、予備知識を持って興味深く耳をかたむけ、意欲的に取り組むことができるそうだ。(2018年6月22日掲載)

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