取手市教育委員会(2018年9月3日)

取手市

教育委員会(2018年9月3日)

・市一丸となっていじめ防止の意識高める

4月1日に「取手市みんなでいじめをなくすための条例」を施行(しこう)し、市をあげていじめ防止に取り組む取手市で8月、取手グリーンスポーツセンター第1体育室(野々井)で、「平成30年度いじめ防止等に係る取手市教員一斉研修会」が開かれた。市内の全小中学校の先生を対象に、いじめ防止に向けて意識を高めるとともに、資質向上を図ることがねらい。聖徳大学児童学部の教授による対人関係ゲームを交えた演習と東京都市大学共通教育学部の教授による講演が行われ、310人の先生が参加して、熱心に聞き入った。

・「いじめのないクラスに絶対できる」と信じる

教授の演習では、動物カードを使った対人関係ゲームを体験。動物の特徴(とくちょう)を伝え合いながら、同じ動物の人を探した。教授は「ゲームでは話しかける人、話しかけられるのを聞く人の両方が必要。クラスでも積極的な子、聞いている子、いろんな子がいるのがいい。先生は一人ひとりの良いところをのばしてほしい」「小学校5年生ごろから他人が自分をどう見ているか分かるようになる。いじめが出てくるのもこのころ。4年生位から相手のことを考えて行動したり、言われていやなことは人に言わないことを教えるのが大切」「よくやったね」「がんばったね」という先生の声かけが大切といい、「先生がゆらがず、いじめのないクラスに絶対にできると信じることが大事」としめくくった。

・生活習慣正し、学力向上・いじめ減

続く教授の講演では、就寝(しゅうしん)時間、起床(きしょう)時間、勉強開始時間の三点を固定し、生活習慣を正すことで、学力アップといじめ減少につながった事例を紹介(しょうかい)。教授が指導した関西のある県の小中学校では、生活習慣の改善で学力向上といじめ激減に成功した別の県を手本に、徹底(てってい)して子どもの生活習慣を正し、同様の成果を上げた。そのエピソードをふまえ、「最初徹底しなかったときは効果が出なかった。研修や学びでよいと思ったことは徹底して」と呼びかけた。また「いじめを早期発見するのは、一番は先生、二番は子どもたち」と言い、日ごろから机上の落書きや教室内のゴミをチェックすることや、先生を信頼(しんらい)する子どもが寄せる情報に耳をかたむける大切さを述べた。さらに保護者や第三者の意見を聞く「いじめ防止システム」を加えた四つの組み合わせで、いじめ早期発見に向けて行動することが重要と強調した。

・子どもたちのささいな変化を敏感にとらえて

研修を受けた先生は「演習では、子どもと同じ視点でゲームを体験することで、子どもの気持ちを知ることができた。講演では、生活を整えることがいじめ防止につながると分かった。今までと別の視点から考えられて参考になった」と話した。同市ではいじめ撲滅(ぼくめつ)に取り組んでいる。指導課の先生は「すべての子どもたちが楽しく学校生活を送るために、先生たちが子どものささいな変化を敏感(びんかん)にとらえることが重要」と述べた。(2018年9月3日掲載)

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