つくば市/つくば市立高崎学園(2018年10月26日)

つくば市/つくば市立高崎学園(2018年10月26日)

人とのふれあいから育まれるやさしさや思いやりの心

つくば市立高崎学園(高崎中学校・茎崎第一小学校)では、人と人とが積極的にかかわる教育活動に力を入れている。さまざまな相手と対話や交流をすることでコミュニケーション能力を養うとともに、自己肯定(こうてい)感を高めることがねらいだ。その一つに、5年生の宿泊(しゅくはく)学習で行っている農村民泊がある。

民泊で経験できた農家の仕事や生活

今年の農村民泊は9月13日(木)・14日(金)に行われた。5年生112人が常陸太田市水府地区の30家庭に分かれて宿泊し、稲(いね)かりや野菜の植え付けといった農作業の手伝いをしたり、川遊び、そば打ち、もちつきなどの農村生活を体験したりして親睦(しんぼく)を深めた。 ある班ではイノシシ対策のかかし作りにも挑戦(ちょうせん)した。「この地域では人よりもイノシシの方が数が多いそうで、そんな中で負けずに田んぼや畑を作っているのはすごいと思った」と班長の佐藤剛志さん。またほかの班では、受け入れ先の家庭に着いたとき、最初に「お世話になります」とあいさつして、仏壇(ぶつだん)に線香(せんこう)をあげたところ、その家のお年寄りに涙(なみだ)を流して喜んでもらえたそうだ。「民泊によって子どもたちは、いままでにないさまざまな経験が得られ、生きるための大きな力になった。農家の方々に温かくむかえられ、自分たちも自然に人への接し方がやさしくなった。農作業のお手伝いをして感謝され、自己有用感や自己肯定感も高まっている」と海野校長は感じている。

私たちも考えます地域の明るい将来

昨年11月、高崎学園小中一貫(いっかん)教育研究発表会が茎崎第一小で開かれ、そのプログラムの一つの高崎会議では、学園の児童生徒と地域の人たちが高崎地区の将来について話し合った。地域の人たちからは、学校や子どもたちに期待することなどが話され、それに呼応して子どもたちも、地域のために自分たちにはどんなことができるだろうかと考えた。その中で子どもたちからは、もっと地域の人たちとのかかわりを大事にしよう、例えば登下校の見守りなどをしてくれる人たちと元気よくあいさつしたり、いろんな会話ができるようになったりしようといった意見も出された。「今は少子高齢(こうれい)化や人口減少によって地域の活力が弱まり、人と人のつながりも希薄(きはく)になってきている。子どもたちには地域の方々とのふれあいを通じて、地域に貢献(こうけん)できる心を育んでほしいと願っている」と校長。今年度の高崎会議(茎一小の部)は11月17日(土)の予定。昨年の内容をさらにほり下げ、いっそう深い議論ができるものと期待されている。(2018年10月26日)

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