水戸市/水戸市立三の丸小学校(2018年10月26日)

水戸市/水戸市立三の丸小学校(2018年10月26日)

・地域協働事業で、学区をこえて国田地区と交流

水戸市立三の丸小学校は、水戸市の中心部にある小学校。水戸藩(はん)の藩校だった弘道館に隣接(りんせつ)し、水戸城跡(あと)に建つ校舎は白かべで、かわら屋根のお城をイメージしたつくり。同小では、三の丸市民センター、三の丸自治コミュニティ連合会などと連携(れんけい)し、自然環境(かんきょう)の豊かな国田地区の行事に参加している。都市部の学校では得られない経験が、子どもたちをいっそう成長させている。

・国田地区で米作りとサツマイモ栽培

2年生と5年生は、三の丸地区と国田地区の地域コミュニティが協働事業として行っている農業体験学習に参加している。学校同士ではなく、地域同士が橋わたしをしてくれて、両地域の子どもたちの交流を支えている。同小の学区内には田んぼや畑がないので、子どもたちにとって米作りやサツマイモ栽培(さいばい)は貴重な体験だ。

2年生は、参加を希望した子どもたちと保護者、地域の人たちが国田の畑にサツマイモの苗(なえ)を植え、11月になるとサツマイモほりをする。持ちきれないほどのサツマイモをお土産に持たせてもらい、給食の食材としても味わう。

5年生は米作りを体験する。同市立国田義務教育学校の児童といっしょに、手で田植えをすることから始まり、秋には同校で収穫(しゅうかく)祭を行い、自分たちで育てたもち米でおもちをついていっしょに味わう。

・6年生が合同授業 

一方、国田義務教育学校からは6年生が同小を訪れ、弘道館合同授業として、弘道館や学校周辺に整備された「水戸学の道」を6年生が案内する。また、水戸駅に近く、公共施設(しせつ)や商業施設、マンションなどが建つ街の中心部にある同小では、総合的な学習の時間で町の歴史について調べ、国田の子どもたちに伝えている。「交流を深め、それぞれの地域にあるものをおたがい広めたり伝えたりしている。協働作業や体験活動を通して、友情を育み、心のふれあいを深めていきたい」と教頭は話す。

・吹奏楽部がコンクールで活躍

学校創立100周年の年に創部し、今年で26周年をむかえる吹奏(すいそう)楽部の活動も同小の特色だ。毎年のように東関東大会に出場し、TBSこども音楽コンクール東日本大会の出場経験もあるなど活躍(かつやく)が目覚ましい。3年生から6年生までの音楽が好きな子どもたち23人が所属し、コンクールの出場だけでなく地域のイベントで演奏をするほか、毎年水戸芸術館で演奏会も開いている。ほとんどの子どもたちが初めて楽器にふれ、音の出し方から覚えて、演奏できるようになるまでには時間がかかるが、顧問(こもん)の先生の丁寧(ていねい)な指導により、卒業するころには上手に演奏できるようになっている。同時に、続けることの大変さやチームのみんなでひとつの音楽を作り上げていくことも学んで成長していく。「楽器が吹(ふ)けるだけでなく礼儀(れいぎ)も大切に、心も技術も一つになって」という指導モットーのもと、音楽が大好きな礼儀正しい子どもたちが育っている。(2018年10月26日号掲載)

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