つくば市/大穂学園(2018年12月14日)

全校で社会力を育てる「大穂学園研究発表会」

つくば市立大穂学園で研究発表会が11月17日(土)に開かれた。校長は「学園の取り組みを地域にお見せし、理解していただく良い機会になった」と語った。

テレビ会議でいじめゼロへ意見集約

研究発表会では「地域と共に歩み、社会力を高める小中一貫(いっかん)教育のあり方」をテーマに、さまざまな公開授業が行われた。例えば5年生の「いじめゼロフォーラム」では、高めたい社会力の中でも、人の意見を聞いて自分の意見を再構築できる「思考力」と、対話を通して協働的に課題解決できる「協働力」がカギとなった。

フォーラムではテレビ会議システムで教室を結び、最初に、いじめを防ぐためクラスで考えたことを各校が発表した。次に、他校の発表を聞いて再びクラスで話し合い、その結果を基にテレビ会議で全体のまとめをした。

吉沼小5年1組ではクラスの課題として「つい乱暴な言葉を言ってしまう」「素直に感謝できない」などが挙がり、「ありがとうと気持ちをこめて1日1回言う」「友達のよいところを見付けて帰りの会で発表する」などの改善策が出された。「回を重ねるにつれて、みんなが本気で考え、いろんな意見を出すようになり、集中した話し合いができた」と担任の先生。

地域の仕事を知りクイズにして伝える

3年生では「伝え合おう!地域の仕事」と題し、各校が調べ学習の成果をテレビ会議で発表。ここでは自らの経験を基に考えを述べ、相手の話を聞いて考えを深められる「対話力」が意識された。

子どもたちは学区探検で酒造店や石材店、郵便局など地域に根ざした職場を訪ね、仕事の内容などについて聞いてきた。発表では一方的に話すのではなく相手と交流しやすいよう、「酒造店の仕事で一番大変なことは何だと思いますか」などとクイズ形式にした。ちなみに答えは納豆が食べられないこと。納豆菌(きん)が酒造りのじゃまをするからだそうだ。これには授業参観の保護者らもおどろいていた。

相手を思いやり対話を楽しめる社会力

4年生は「ふれあおう!人と人」がテーマ。吉沼小では祖父母学級の人たちとの交流会を開いた。クイズや劇などの「発表タイム」では相手を楽しませようとさまざまな工夫をし、お茶を飲みながら会話する「ふれ合いタイム」では話が盛り上がるような質問を考えた。

「祖父母のみなさんはほめ上手で、感謝の気持ちがストレートに伝わり、子どもたちは『喜んでもらえた』という達成感を得られた。また『子どもたちががんばって準備や練習をしたことが感じられ、その気持ちがありがたかった』とのお言葉もいただいた」と教頭。

同学園では各校ごとの特色も生かしつつ、1中4小が同一歩調で子どもたちの育成に取り組んでいる。研修会などを通じて各部会が授業の進め方や生活指導などに共通認識を持ち、そこから学園全体の児童生徒のためにという教職員全員の一体感が生まれているそうだ。

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