取手市/白山小(2018年12月14日)

感謝の気持ちを伝える集会で高らかに歌う「利根川の詩」

伝統と自然とのかかわりが育む子どもたちの感性

「感謝集会」は、10年以上前から行われてきた伝統行事。創立65周年の同小はかつてNHK合唱コンクールの優秀(ゆうしゅう)賞など数々の合唱コンクールで受賞した伝統がある。さらに利根川に近い環境(かんきょう)の中、子どもたちはマラソン大会や連凧(れんだこ)あげなどで自然に親しんできた。「そうした環境が感性を育み、ここの子どもたちは言葉を心の中に取りこんだり、自分を表現をしたりする力がおどろくほどに高い」と、指導に当たる先生は話す。

利根川にたくした思い歌い上げる

同集会の山場となるのは、代々5年生が受けついできたオリジナル合唱組曲「利根川の詩」。6年前に取手市で開かれた「全国川サミット」の参加を機に、子どもたちが利根川とのかかわりについて書いた詩を元に生まれた同曲は、利根川の歴史▽川の子どもたちとのかかわり▽未来に向かう子どもたちといった3章の内容で構成される壮大(そうだい)なもの。子どもたちは一人が「セリフ」と「歌・楽器・パフォーマンス」の2役を担い、前年に歌った6年生の指導を受けながら練習にはげんできた。

当日、5年生は土手で走ったマラソン大会や学校で育てたサケの放流など詩の内容に思いをたくして情感豊かに歌い上げ、自分の心からわき上がるように気持ちをこめてセリフを発し、会場から大きな拍手がわいた。4年生からは「来年は自分たちの番。どうやったら今の5年生みたいに歌えるか考えたい」と声が聞かれた。

そのほかの学年も教科書の民話をアレンジした音楽劇を発表したり、先生もいっしょに演奏するなど、工夫をこらしたプログラムを披露(ひろう)。会場は温かな感動に包まれた。

みんなのがんばりが報われる集会

鑑賞(かんしょう)した交通ボランティアの人たちからは「来年も楽しみ」「ボランティアのやりがいになる」と感想があった。教頭は「その言葉を聞く私たちもうれしい。児童や教員のがんばり、ボランティアの方のがんばり、すべてが報われる集会」とふり返り、校長は「この行事を通じて、感謝の気持ちを伝える大切さ、一つのものを作り上げる喜び、自己を発信する力の向上につなげていければ」と願いをこめた。

利根川の自然の懐(ふところ)にだかれ、伝統を受けつぎながら、子どもたちはこの舞台(ぶたい)で得られた自信を胸に、さらに一回りも二回りも大きく成長していく。

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