水戸市/城東小学校(2018年12月14日)

地域の偉人、横山大観の生がいと作品を学ぶ

水戸市立城東小学校で11月10日(土)、「横山大観生誕150年記念セミナー」(水戸市教育委員会主催)が開かれた。城東地区は近代日本画の巨匠(きょしょう)として、明治から昭和にかけて活躍(かつやく)した横山大観の生誕の地で、同小近くには石碑(せきひ)も建つ。子どもたちは大観の生い立ちや作品などについてくわしく調べ、寸劇なども交えながら大勢の人の前で堂々と発表した。

横山大観について学ぶセミナー開催(かいさい)

横山大観の生誕150年を記念して開かれたセミナーには、水戸市長をはじめ一般(いっぱん)の人も大勢訪れ、同小では4・5・6年生が参加した。会場には全長およそ40㍍の日本一長い画巻であり、重要文化財である横山大観の「生々流転(せいせいるてん)」のレプリカが展示され、子どもたちや参加者たちの注目を集めた。セミナーでは、県近代美術館の出前イベント「ハロー!ミュージアム」があり、作品を映像で紹介したり、学芸員が横山大観の画風について解説。その後、5・6年生が学習発表を行った。

自分たちで調べたことを映像や劇で発表

同小では総合的な学習の時間である「水戸まごころタイム」で、地域の歴史について学ぶ活動をしているが、今年度は特に横山大観についてくわしく調べてきた。5年生は「城東の魅力(みりょく)をたくさんの人に伝えて、城東に住む人を増やしたい」と、低学年や地域の人たちにインタビューを行い、横山大観についての思いをたずねた内容を動画にまとめて発表した。6年生は水戸とのつながりや生い立ち、海外での活躍や数々の功績、作品などについて、たくさんの資料や写真などをパワーポイントを使って提示しながら説明。また絵が売れずに苦労したこと、あきらめずに努力して成功したことなどを劇でわかりやすく表現した。事前に地域の人たちに向けて中間発表を行い、アドバイスをもらったりするなどして学びを深め、発表の練習を重ねた子どもたち。その準備のかいがあり、大観の偉大(いだい)な功績や作品の素晴らしさについて立派に発表することができ、大きな拍手(はくしゅ)をもらった。

教頭は、「水戸城の城下町であったこの地域には、ほかにもたくさんの歴史的財産があり、地域の人たちも熱心にいろいろ教えてくれる。これからも地域の歴史や伝統を調べ、地域をほこりに思い、大切にする気持ちを育てていきたい」と語った。

サケの稚魚を放流那珂川の自然を守る

那珂川の近くに位置する同小で、20年以上も前から取り組んでいるのがサケの稚魚(ちぎょ)の放流。11月に卵をもらってクラスごとに水そうに分け、ふ化して体長5センチくらいに成長するまで、水をかえたり水温を管理したりしながら大切に育てる。そして3月に城東幼稚園や保育所の幼児といっしょに那珂川に放流する。那珂川の自然に関心をもつと同時に、生き物を育て温かく見守る気持ちも育む。地域の歴史と自然を生かした学びが、子どもたちの健やかな成長をうながしている。

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