水戸市緑岡小学校(2019年1月25日)

たくさんの友達、たくさんの交流から

 水戸市立緑岡小学校は、市内で最も児童数の多い小学校。1873(明治6)年に創立され、児童数の増加とともに、寿小、見川小、笠原小が分離(ぶんり)した。地域の教育を長年担ってきた同小では、今もたくさんの子どもたちが学んでいる。多人数だからこそのメリットを生かしながら、一人ひとりに目を向けた特色ある教育が行われている。

「シャキッとタイム」で始まる1日

児童数の多い同小では、子どもたちが登校してくると、学校中に元気な声が響(ひび)いている。その声がピタッと聞こえなくなるのが、朝の8時10分から1分間行う「シャキッとタイム」だ。児童全員が背筋をのばし口を閉じて静かにする時間から、教室での一日が始まる。

その後は自習の時間になり、先生たちはローテーションで各クラスの学習の様子を見て回る。同小は1学年が4、5クラスあるが、どのクラスでも同じ教育が受けられるよう、先生たちみんなで子どもたちを見守り、共有して指導するためだ。「人数が多いので、いい流れをつくっていけばみんながだんだん良くなる。それをくずさないようにしていきたい。また人数が多いからこそ、一人ひとりを大切にし、一人ひとりに目を向けている」と教頭は話す。

幼小中、11年間つながりのある教育

緑岡幼稚園と緑岡中学校の間に位置する同小は、それぞれ連携(れんけい)しやすく、小中学校の9年間に幼稚園の2年間をプラスして11年間のつながりのある教育が行えることも特色の一つだ。

子どもたち同士の交流はもちろん、先生たちの交流もあり、小学校の理科や図工などの授業を中学校の先生が担当したり、競技経験のある小学校の先生が中学校の部活動を指導したりしている。子どもたちにとって、小中の9年間を見通した教育は重要であるとともに、中学校の若い先生たちが小学校に来て低学年の様子を見学し、子どもたちをどう育てているかを見ることで学ぶことも多く、スムーズな小中の接続につながるという。

市植物公園で薬草やハーブを学ぶ特別授業

また同小は地域の人たちとの交流も多い。昨年9月には、水戸の歴史とかかわりの深い薬草やハーブについて学ぶ授業が開かれ、4年生145人と保護者が参加した。

1日目は徳川光圀による国内初の家庭医薬書「救民妙薬(きゅうみんみょうやく)」の実物を見て、同市立博物館前館長の説明を聞き、古河市のハーブ園の秋庭さん夫妻が作ってくれたミントスカッシュをみんなで味わった。2日目は水戸市植物公園の「水戸養命酒薬用ハーブ園」を訪問。ハーブの観察やクイズをしながら、10種類のハーブを採取して、セージやタイムなどで特製スープを作って試飲。「ミントスカッシュもスープもおいしかった」と子どもたちに好評だった。地域にあるさまざまな施設(しせつ)が、体験学習の場として子どもたちをむかえ入れ、学びと交流を広げてくれている。

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