龍ケ崎市馴柴小学校(2019年1月25日)
代表委員がマナー向上呼びかけ「なれしば運動」で課題解決
龍ケ崎市立馴柴小学校では12月、代表委員会の子どもたちが「マナーアップ強化週間」キャンペーンを行い、休み時間と授業時間のけじめをつける大切さをうったえた。児童会活動「なれしば運動」の一環(いっかん)で、児童が学校生活の課題を自ら見つけ、解決することがねらいだ。
レンジャー姿で、けじめの大切さ呼びかける
「もうすぐ授業が始まります」「授業と休み時間のけじめをつけましょう」。12月14日(金)の業間休み、校舎2階のオープンスペースで、代表委員会の子どもたちが、元気いっぱいに呼びかけた。
「授業と休み時間のけじめをつけよう」をテーマに、同10日(月)から5日間行った「マナーアップ強化週間」キャンペーン。子どもたちが変身した「なれしばレンジャー」も出動し、有志で集まった子どもたちもいっしょに声を張り上げた。
6年女子児童は「みんなが前を通るときには、届くように大きな声で呼びかけた」とにっこり。委員長の6年女子児童は「この取り組みを通して、休み時間はしっかり楽しく遊び、授業はがんばれるようにしたい」ときっぱり語った。
他委員会とも協力、全校で学校生活をよりよく
代表委員会のメンバーは5・6年生24人。「なれしば運動」の4文字を頭にした「なかまを大切に」「れい静に考え」「しゅう中して授業に取り組み」「ばと時を考えよう」を基に、学校生活がどうすればよくなるかを話し合い、改善に取り組んでいる。
今回のキャンペーンは、「最近みんなのけじめがついていないようだ」と意見が出たことから企画(きかく)した。自分たちで活動することに加え、放送委員会の協力を得て放送でも呼びかけるなど他委員会とも連携(れんけい)。キャンペーン終了(しゅうりょう)後には、各クラスでまとめたアンケートにも目を通すなど、成果と課題も自分たちでふり返った。
活動を担当する先生は、同委員会の子どもたちについて「委員会の時間外でも『(登下校時かぶる)ベレー帽(ぼう)をかぶっている子が少ない』など、周りをよく見て気づいたことを報告してくれる。代表委員らしい手本になる態度を心がけている」と評価する。
正しい行動、体で覚えて
「自らルールや約束を設定し問題解決を図る話し合い活動の充実(じゅうじつ)」を組織目標にかかげる同小では、7月、西日本豪雨(ごうう)災害の報道を見たボランティア委員会の子どもたちが募金(ぼきん)を発案。集まったお金を同市社会福祉協議会に寄付するなど、他の委員会でも子どもたちが自主的に活動することを大切にしてきた。
長谷川清美教頭は「自主的に活動することで、コミュニケーション能力の向上を図り、正しい行動を体で覚えてほしい」と期待をこめる。