水戸市/上大野小学校(2019年2月22日)

地域の自然環境を生かした小規模特認校

水戸市立上大野小学校は、少人数の良さを生かした、きめこまやかな指導や特色ある教育を行う小規模特認校に指定されており、市内のどこからでも通うことができる。めぐまれた自然環境(かんきょう)の中で楽しく学ぶ体験型環境教育に力を入れ、「理科が好き、生き物が好き」という子どもたちが元気に学んでいる。

那珂川は子どもたちの学びの場

那珂川のすぐそばに位置する同小では、子どもたちの体験学習の場として那珂川を大いに活用している。3年生は鳥の観察会、4年生は川の観察会、そして3年生から6年生はサケの飼育を行う。鳥の観察会、川の観察会は年3回開かれ、鳥や川の専門家が子どもたちにわかりやすく解説してくれる。サケの飼育は、那珂川第一漁業協同組合の協力で毎年行っており、3年生以上の各クラスで、サケを卵からふ化させて、3月初めごろに全学年で那珂川に放流する。自分たちで育てながら、稚魚(ちぎょ)の成長を記録したり、サケと人との関わりを学んだりしている。

また全学年でカイコの飼育を行い、まゆができるまでを観察する。校内には近くの川の生物が泳ぐ水そうや、学校に巣を作ったハクセキレイの産卵から巣立ちまでを観察したハクセキレイ日記などを展示した上大野水族館(理科コーナー)もあるなど、理科教育に力を入れている同小。けんび鏡やタブレット端末(たんまつ)は一人一台ずつ使うことができる。今年度の「全国小学校理科研究大会」の会場校となり、11月には全国から140人の先生が集い研究授業を公開した。

地域の協力で米作り茶わん作りの体験活動

地域の協力で行う体験活動も盛んだ。米作りは農家の協力で、学校の近くに田んぼを借りて5年生が体験する。茶わんづくりは、陶芸(とうげい)家の先生と水戸魁の会の人たちの指導のもと、5年生と6年生が体験する。地元の田んぼからとれたねん土に市内のねん土をまぜて茶わんを作る。そして陶芸家の先生に焼いてもらった茶わんで、抹茶茶わんを作った年にはお茶会を、ご飯茶わんを作った年にはご飯を食べる会を開く。先生が一人ひとりの作品に銘(めい)を入れ、箱に入れてわたしてくれる茶わんは、子どもたちの大切な宝物になっている。

少人数の良さを生かし上大野スタイル

全学年を五つの班に分けて縦割り班で遊ぶ「キッズタイム」は毎月開催(かいさい)。教室や校庭を清掃(せいそう)する「ピカピカタイム」も縦割り班で行う。ほかにもサツマイモ栽培やハロウインなどのイベントも縦割り班で活動するなど、日ごろから異学年で交流している。

学級も1クラス7人から10人と小規模なので、だれもが発表する機会がある。「おたがいに気心が知れているから話し合いも活発で、子どもたち同士で学び合い、議論し合う上大野スタイルができあがった」と教頭。大人数の中学校に進学しても、生き生きと活動できる子どもたちに育っている。

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