水戸市/柳河小学校(2019年3月15日)

心を一つにハーモニーを奏でる合奏団

水戸市を流れる那珂川の北岸にある水戸市立柳河小学校は、各学年が十数人の小さな学校。児童一人ひとりを大事にし、それぞれの個性や能力をのばす教育が行われている。自然環境(かんきょう)にめぐまれ、みんなが仲良しの学校の自慢(じまん)は合奏団。活動しているのは3年生から6年生の17人で、コンクールやコンサートに向けて、放課後に練習をがんばっている。

リード楽器と打楽器で構成される合奏団
同小の合奏団の特色は、吹奏楽(すいそうがく)とは異なる楽器編成にある。リード楽器と打楽器で構成され、リード楽器は鍵盤(けんばん)ハーモニカ・アコーディオン・オルガン・ピアノで、アコーディオンはテーナー・アルト・ソプラノの3種類。打楽器は大だいこ・小だいこ・木きん・鉄きん・ティンパニ・シンバル・トライアングルで、曲によって一人で2、3種類の打楽器を担当することもある。少人数でも演奏できることから合奏団の活動が始まったそうだが、一人として同じパートを演奏していないため、一人ひとりの役割はとても重要になる。練習は火曜から金曜の放課後、4時から5時半までの1時間半。指導をしているのは顧問(こもん)の先生2人と、講師の先生。講師の先生は同小の合奏団に合うように楽曲を編曲してくれる。
みんなで団結して一つの演奏を
合奏団の活動は「水戸市小・中学校音楽のつどい」や「TBSこども音楽コンクール」、水戸芸術館が会場の「クリスマスコンサート」・「大手橋プラムコンサート」、6年生を送る会の後に開く「スプリングコンサート」など広がっている。2016(平成28)年には、千葉県で開催(かいさい)されたTBSこども音楽コンクール東日本優秀演奏会合奏第一部門に出場し、優秀賞にかがやいている。音楽が大好きな子どもたちが奏でる、吹奏楽とは異なる独特の温かい音色が大きな魅力(みりょく)だ。
団長の6年児童は「みんなをまとめるのは大変だけど、本番にみんなで上手に楽しく演奏できた時はとてもうれしい」、副団長の6年児童は、「みんなで団結して一つの演奏を作り上げていくことが楽しい。3年生から6年生までまとめていくことは大変だけど、団長が上手にフォローしてくれる」と話した。現在の目標について、もう一人の副団長の児童は、「3月のスプリングコンサートで演奏する新しい曲を完成させることと、これまでにやってきた曲の精度を上げていきたい」と意気ごみを語った。
大切なのは楽器同士のハーモニー
顧問の先生は「アコーディオンだけでも鍵盤ハーモニカだけでも出せない、楽器それぞれの音が合わさったひびきを大切にしている。音楽の楽しさ、作り上げていくことの楽しさ、みんなでやる楽しさを活動を通して学びながら、協調性や主体性を身に付けてもらいたい」と、合奏団の子どもたちを見守りながら導いている。放課後の学校に、温かみと力強さのある17人のハーモニーがひびいていた。

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