つくば市/竹園学園(2019年4月26日)

言語技術を活用して身に付ける論理的でクリティカルな考え方

つくば市立竹園学園では「竹園スタイルの学び」を通して、子どもたちが主体的・協働的・創造的な学習と生活を構築できるよう取り組んでいる。昨年11月の研究発表会では、そのさまざまな活動の様子が、保護者や地域の人々に公開された。

決められた時間で要旨を発表する授業
「竹園スタイルの学び」が育むのは、論理的思考力、クリティカル(批判的)な思考力、探究力、合意形成力という四つの力。「例えば、情報を取り入れるときも『本当にそうなのかな、どうしてそうなるのかな』と分析(ぶんせき)的かつ多面的・多角的にとらえ、論理的に考えを進めていく。子どもたちが今後、答えがない世の中を切り開くために必要な力だと思う」と研究主任。
こうした力を身に付ける手助けとなるのが、情報を読み解く、伝えるといった言語技術だ。竹園東小5年3組では国語の授業で言語技術を活用し、生きものの共生について述べた文章から、要旨(ようし)をとらえて発表する練習をした。
「発表には制限時間があり、5秒の場合は『ヤドカリとイソギンチャクは助け合って生きている』という結論の部分くらいしか言えないが、15秒なら共生にはおたがいにメリットがあること、30秒ならそれがどういうメリットなのかまで説明できる。子どもたちはグループで話し合いながら、制限時間に応じた発表内容を取捨選択(せんたく)できていた」と担任の先生。
歌詞を読み解いて作者の人物像を探る
同じく4年4組では社会科の授業の中で、言語技術を使って童謡(どうよう)「七つの子」の歌詞を分析し、作者である野口雨情の人物像を探った。
「最初に行ったのが、歌詞の世界のイメージを固めること。どんな季節や時間、場所なのか、また、そう思った理由も必ず述べてもらう。どんな意見でもまちがいではないので、何を言ってもだいじょうぶ。そのため子どもたちは自信をもって自分なりの考えを述べ、活発な議論ができていた」と担任の鈴木京子先生。
その後、1行1行を注意深く読み進めるうちに、この歌詞は子どもの質問にお母さんが答えているのではないか、カラスを通して親子の愛情を歌った歌ではないかといった意見が出され、雨情の人物像も自然にうかび上がってきた。
「言語技術は、正解を探すいままでの授業スタイルとは異なり、さまざまな問いを投げかけ、みんなで意見を出し合う中から、クリティカルで論理的な思考を展開しようというもの。これを新たなツールとして、本学園の教育目標『竹園から世界に羽ばたく児童生徒の育成』の実現に向かえるよう、今後も研究を重ねていきたい」と永岡研究主任は語っている。

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