水戸市/吉田小学校(2019年4月26日)

吉田地区高齢者クラブとの交流から学ぶ

水戸市立吉田小学校は、学区内の吉田地区高齢(こうれい)者クラブ連合会との交流の機会を多く設けている。高齢者クラブでは、同小児童や吉田が丘幼稚園児とのふれあい事業として、児童や園児に昔遊びを教えたり、同小の1年生から6年生に、出前授業として昔の農作業や戦争の体験などを話している。今回は3年生、5年生、6年生の出前授業にスポットを当ててみた。

昔の暮らしを学ぶ「昔の話を聞く会」
3年生は1月に、社会科の「古い道具と昔のくらし」の学習の一環(いっかん)として、高齢者クラブの人から「昔の話を聞く会」を行った。「昔の生活に使う道具」「洗たく体験」「昔の衣服・食事・生活」の三つのグループに分かれ、それぞれ2人の高齢者が先生となって授業が進められた。実物を用いながら、生活の中でどのように使っていたかをくわしく説明。「洗たく体験」では児童たちが、洗たく板を使って実際に体験した。「洗たくはとても水が冷たくて痛いと感じるほどで、毎日こうしていた昔の人は大変だと思った」という感想が聞かれた。高齢者が自分の体験をもとに話をしてくれるので、実感をともなって理解できたようだ。

米づくりと生活を学ぶ「昔の米づくり学習会」
「昔の米づくり学習会」は、5年生を対象に昨年9月に行った。朝4時に起きて田植えや家の手伝いをしたこと、田植えと稲(いね)かりの時には「農繁休暇(のうはんきゅうか)」で学校が休みになったこと、夏休みは稲を束ねるわらを作ったり、田んぼの周りの草取りも子どもの仕事だったりしたことなど、昔の米づくりや農家の子どもの生活を実際の道具を使いながら説明してくれた。同小では地域のボランティアの協力で、校内で米づくりをしていることもあり、子どもたちは昔の米づくりについて興味深く話を聞いていた。学習を終えた子どもたちは、「昔と今の米づくりが全然ちがっていてびっくりした」「昔の子どもは家の仕事や田んぼの仕事があって大変だと思った」と話していた。

貴重な実体験を知る「戦争体験談を聞く会」
6年生は昨年12月に「戦争体験談を聞く会」を行った。「海軍駆逐艦(くちくかん)」「東京大空襲(くうしゅう)」「飛行予科練生」「従軍看護婦」「満州引き上げ」「水戸空襲」などをテーマに、高齢者クラブの人が写真や地図をもとに、太平洋戦争中に起こったことをわかりやすく話してくれた。子どもたちからは「戦争の悲さんさを知った」「毎日を生きていくだけで精いっぱいだったということがわかった」などという感想が聞かれた。教科書でしか知らなかった戦争を、自身の体験を通して語ってもらえた貴重な時間となった。
教頭は、「子どもたちがこの地域から巣立っても、地域の良さを感じ、地域を愛し、またこの地域にもどってきて貢献(こうけん)できる人になってほしい。そのために、高齢者クラブの方たちもいろいろな体験活動をしてくれているのだと思う」と話していた。

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