水戸市/国田義務教育学校(2019年6月21日)

幼・小・中が一つの校舎に集う小規模特認校

県内初の施設(しせつ)一体型小中併設(へいせつ)校として、1995(平成7)年に水戸市立国田小中学校としてスタートした現在の水戸市立国田義務教育学校。小中一貫(いっかん)教育の先がけである同校は、田畑の多い緑豊かな環境(かんきょう)の中にある小規模特認校。専科の先生による教科担任制など、市内唯一(ゆいいつ)の義務教育学校ならではの特色ある小中一貫教育を展開している。

幼稚園児と1年生から9年生までが学ぶ校舎
同校の他校とのちがいは、学年の呼び方にもある。1年生から6年生までは通常と同じだが、後期課程からは7年生、8年生、9年生と呼ぶ。少人数での教育を生かした小規模特認校で、学区に関係なく市内のどこからでも通うことができ、現在は約3分の1の児童・生徒が学区外から通学している。前期課程と後期課程がいっしょの校舎にいるということが一番の特色で、さらに幼稚園も校舎の中にある。そのため、幼稚園との交流も自然にでき、1年生が幼稚園児のところに遊びに行ったり、運動会も幼稚園と合同で行っている。

幼小中が縦割り班でいっしょに活動
毎週水曜日に行われる「らんらんタイム」では、1~6年生が縦割り班ごとに遊びを考え、おにごっこやサッカー、ドッジボールなどで遊ぶ。月に1回は、9年生までいっしょに活動する。
毎年秋に開かれる「翔蛍祭」では、幼稚園児は1・2年生と、3年生は4年生と地域に伝わる太鼓(たいこ)や棒術、合奏やダンスを披露(ひろう)。5年生から9年生は学年ごとに分かれて合唱コンクールを行う。家族や地域の人など、多くの人が訪れるイベントとなっている。
幼稚園児と同校の児童・生徒がいっしょに行う行事が多く、6年生は「中学生がとてもたよりになる。いっしょの行動がとても楽しい」と喜んでいる。教頭は「7~9年生の姿を間近に見られることは、6年生にとってあこがれで、とても良いこと。後期課程の生徒にとっては、前期課程の児童に優しくかかわるなど活やくの場が多く、とても健やかに成長している」と話していた。

学区外の子どもたちと楽しく交流活動
多くの子どもたちとの交流を目的に、同校では地域共同事業として同市立三の丸小学校とともに農業に取り組んでいる。地域の自治実践会のサポートで、同校の5・6年生が三の丸小の5年生といっしょに米作りをし、1年生から4年生が三の丸小の2年生とサツマイモを栽培(さいばい)。収穫(しゅうかく)祭ではサツマイモをふかし、自分たちが育てたもち米でもちをつき、あまいサツマイモと、つきたてのもちをみんなで味わう。
また同校の生物研究部は近隣(きんりん)の阿川の環境(かんきょう)整備に力を注いでいる。昔のようにホタルが観察できる環境を目指して研究を重ねながら、学校で大切に育てたホタルを毎年、七ツ洞公園に放流している。6月にはホタル観察会が開かれ、同校と三の丸小の児童・生徒、保護者や地域の人などたくさんの人がホタルの飛び交う幻想(げんそう)的な光景を楽しみにしている。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です