つくば市/茎崎学園(2019年6月21日)

小小・小中の境目をなくそうと6年生が「中学校生活体験学習」

つくば市立茎崎学園では毎年、6年生を対象とした「中学校生活体験学習」を行っている。ふだんは別々の小学校に通う子どもたちが、おたがいに顔を合わせ、交流を深めることで、新しい場所へ飛びこむときの不安な気持ちを減らすことができる。

となりに座った子は来年のクラスメート
中学校生活体験学習は、昨年度は11月9日と12日に行われた。参加者は茎崎二小・三小の6年生全員。クラス編成も実際に中学校へ進んだときと同様、二つの小学校の児童が混ざり合った形だ。茎崎中の空き教室を利用して授業や学級活動、そうじや給食などを体験し、子どもたちは中身のこい2日間を過ごした。
授業は国語、算数、道徳など主に小学校の科目だが、内容はいずれもこの日のために、小小・小中の連携(れんけい)を考えて用意された。「小中学校の先生を交えて夏ごろから打ち合わせを重ね、良い授業にしようと時間をかけて準備を進めてきた。どこの学校の子ではなく茎崎の子として、地域全体で育てようという学園としての意識の高まりがあり、職員間の結びつきを強める上でも非常に有効だった」と、茎崎三小の教務主任。

中学校の先生や上級生とも出会う
一部には外国語、美術、技術など中学校の先生が教える授業もあり、先生たちは小学校の教材研究もして授業に臨んだ。子どもたちがこれまでどう学んできたかを理解し、それを今後の学習へどうつなげるかという「9年間の系統的な積み重ね」を大事にしながら、小中で一貫(いっかん)した指導ができるよう意識したそうだ。
小学生と中学生との合同授業もあり、中学生はつくばスタイル科で職業体験に行ったときの様子を小学生に向けて発表した。また、体育の時間には中学生が小学生にダンスを教えるなどして交流を深めた。部活動体験は、これを一番の楽しみにしていたという児童も多く、中学生の側でも、初めての子に楽しく体験してもらおうと、いつも以上のやさしさや思いやりをもって、ていねいに小学生に接していた。

楽しかった2日間来年へ期待が高まる
2日間を終えての児童の感想は「楽しかった」「中学校のことがよく分かり、不安が少なくなった」「来年が楽しみになった」など。同様の声は保護者の意識調査でも多く聞かれた。授業の様子は保護者にも公開され、中学校のことや学園全体の取り組みを理解してもらうために役立っている。
「子どもたちは最初は緊張(きんちょう)していたが、あっという間に親しくなり、自然に会話が生まれていた。この活動は中学校を見学するだけでなく、そこで共に学び、生活をする。中学に向けての心構えや、プラスのイメージを形成する効果がとても高いので、今後もぜひ続けていきたい」と、教務主任は語っている。

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