龍ケ崎市教育委員会(2019年9月2日)

ICTを活用し、新時代に必要な力育む

龍ケ崎市教育委員会は8月1日(木)、同市立馴柴小学校で、ICT(情報通信技術)機器を活用した授業力の向上をテーマにした研修会を開き、市内小中学校の先生17人が参加した。茨城県教育研修センター情報教育課指導主事の増沢さんが新時代に求められる教育やICTの基本的な使い方などについて講義を行い、参加者はタブレットを使ったワークショップでICT活用への理解を深めた。

ICTの活用で大きく変わる学校
増沢さんは、人工知能などのイノベーションが経済社会の有り様を変えつつある中、来年度からの全小学校でのプログラミング必修化で、すべての子どもたちにイノベーションを使いこなすリテラシーを身に付けさせることが政府のねらいであると述べ、「ICTの活用で、一人ひとりに合った教育を提供でき、ベテランの先生の技術をデータ化して若手に伝えられる。今後学校は大きく変わってくる」と話した。
授業でのICTの基本的な使い方として、教材を拡大して見せたり、一部をかくして当てさせたり、動画を利用したり、実物を見せられないものを画面上で見せたりするなどの活用法を具体例を交えながら紹介(しょうかい)。その上で「大切なのは授業力。ICTを使っても授業力がなければ効果は出ない」と強調した。

「対話的な学び」ワークショップで体験
続いて「主体的・対話的で深い学び」の視点からICT活用の取り組みにふれ、変化の激しい時代、答えのない問いに対してねばり強く考える力を育むことが必要であると説いた。「主体的な学び」を実現するICT活用法として、児童がデジタルポートフォリオという機能を使い、授業前と後に考察を書くことで、学習後の成長を自分で把握(はあく)し、学習意欲が向上するなど多様な事例を紹介した。
後半は、「対話的な学び」をICT活用で実現するワークショップが開かれた。参加者はタブレットを使って「NO残業デー」をテーマに意見文を書く課題にチャレンジ。フォーマットに従い「意見」「理由」「実例」をタッチペンで画面に書き込んだ。続いて増沢さんが4人分の意見をスライドショー機能で電子黒板に一度に表示。「自分では思いつかなかった視点からの意見や根拠(こんきょ)を一覧にすることで、対話的に学ぶ必要性が出てくる」と話すと、参加者は深くうなずいた。

「さまざまな使い方授業に取り入れたい」
最後に増沢さんは、物事の真の姿を見極める態度を子どもたちの中に育むことが大切と述べ、「知識を教えこむだけではなく、一人ひとりに合わせた学習、テーマを持って研究する学習を取り入れると、よりよい学びにつながるでしょう」としめくくると、大きな拍手(はくしゅ)がわいた。
参加した先生は「これまでもっぱら『見せるツール』として使ってきたICTだが、子どもが自分の成長を把握する道具としても活用できるなど、さまざまな使い方があることがわかった。今後授業でも学んだことを試しながら取り入れていきたい」と感想を述べた。

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