土浦市教育委員会(2019年9月2日)

「10の姿」もとに保幼小の接続と子どもの見取り学ぶ

来年度、保幼小連携協議会の設置に向けて準備を進める土浦市で7月30日(火)、新たな幼児教育のキーワード「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿(10の姿)」をもとに、保幼小の円かつな接続を考える研修会があった。会場の同市新治地区公民館では、市内小学校や義務教育学校、公・私立の幼児教育施設(しせつ)の先生や同市就学前教育推進員ら40人が、県南教育事務所の矢口主査による講話に耳をかたむけるとともに、各施設、各学校で生き生きと活動する子どもたちの写真を使ったグループ協議も開かれた。

保幼小で共有する育ちの方向性
講師の矢口主査は、まず幼児教育の特質として、幼児教育施設での体験や遊びが幼児の「学び」になっていることを確認。
その上で、2017(平成29)年に改訂(かいてい)された小学校学習指導要領と幼児教育関連三法令で、そのような幼児教育と小学校教育の円かつな接続に向けた取り組みが法的に位置づけられたことを説明した。そしてそれぞれの改訂で「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿(10の姿)」が示されたことで、「幼児教育施設の先生と小学校の先生が子どもの育ちの方向性を共有でき、どのように接続していけばよいか分かりやすくなった」と意義を語った。
「10の姿」は、5歳(さい)児の終わりごろまでに育まれる子どもの姿を「自立心」「協同性」など10の観点からとらえるもの。一方で矢口主査は「10の姿」は到達(とうたつ)目標ではなく、あくまで教育・保育の方向性を示すものとした。

子どもの写真見ながら意見交換
続いて幼児教育施設と小学校の先生がグループをつくり、「輝(かがや)いている」幼児、児童の写真を見せ合いながら意見を交かんするグループ協議が開かれた。参加者は、栽培(さいばい)したトマトの成長を喜ぶ園児やダンボール工作に熱中する園児、運動会で仲間と力を合わせて大玉を運ぶ小学生などさまざまな写真を前に、「10の姿」から子どもの育ちをどう見取るか、幼児期に育んだ力を小学校でどうのばせばよいか話し合った。
代表グループの発表では、動物園づくりの工作を取り入れた幼稚園で、子どもたちが自然に協同作業を始めた例が紹介(しょうかい)された。「幼児教育施設で子どもたちはさまざまな活動をしている。小学校一年生の先生は幼保の先生とかかわる活動をもっと持った方がよいと思った」との発表に、参加者はうなずきながら聞き入った。

「円かつな接続について全職員で考えて」
最後に矢口主査は「子どもたちにかかわるのは、担任の先生だけではない。今日集まった先生方は、ぜひ全職員という視点でリーダーシップを発揮して」と呼びかけた。さらに幼児期と児童期にどのような活動が行われているかを知り「尊重すべきちがい」を知った上で何ができるかを考えることが、接続に向けて大切であるととしめくくった。
研修に参加した下高津小の先生は、「グループ協議では、幼児教育施設の先生が日々一人ひとりの子どもにていねいに寄りそい保育をされていることを知った。私たちもその思いを受け取りながら、保幼小の連携(れんけい)を通して、教育のステップアップを図りたい」と話していた。

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