つくばみらい市教育委員会(2019年9月2日)

アンガーマネジメント取り入れよりよい学級経営に

採用されて1~3年目の若手教員を対象に、怒(いか)りの感情をコントロールし、適切に対処する手法「アンガーマネジメント」を学級経営に生かすための研修会が8月2日(金)、つくばみらい市伊奈庁舎2階会議室で開かれた。市内小中学校の若手教員40人が参加し、講師の茨城県カウンセリングアドバイザーの齊藤さんから怒りのコントロールの必要性や効果的な叱(しか)り方などについて学んだ。

怒りをコントロールし子どものモデルに
「不登校や発達障害の児童生徒、いじめ問題等への主体的・効果的な対応について」と題した講話で齊藤さんは、「今、不登校やいじめ問題の対応の主流は未然防止」といい、子どもにとって行きたくなる学校とは心の居場所と友達との絆(きずな)があることを挙げ、そのためにはルールが明確であることが必要と述べた。
その上で、学級のルール作りを担う先生が怒っては基準がぶれてしまうこと、一方でアンガーマネジメントで学級の人間関係を改善すると学力向上にもつながることなどから、「今の時代の学校に、アンガーマネジメントはマストのスキル」と説いた。そして先生が怒りやいらいらにふり回されないようにすることで、自分の気持ちが楽になるだけでなく、それが子どもたちの良いモデルになると語った。

ワークショップで怒りの段階を体感
アンガーマネジメントの定義について、齊藤さんは「怒らないことではなく、怒る、怒らないの線引きをすること」といい、その基本は、衝動(しょうどう)、思考、叱り方の三つをコントロールすることであるとした。具体的には、怒ったときは脳からアドレナリンが出るのでピークの6秒間に反応しないこと、自分の中にある「~するべき」という価値観は人それぞれなので上手にすり合わせること、叱るというのは相手へのリクエストであり、子どもを叱る際は、二つの矛盾(むじゅん)したメッセージをふくむ「ダブルバインド」や否定的な言い方ではなく、いつも同じ基準で伝え、プラスの言葉を加えると子どもとの関係がよくなることなどを述べた。
講話の合間には、5段階の怒りでとなりの人に「鈴木さん」と呼びかけるゲームを行った。参加者はとなりの人に小声で「鈴木さん」と呼びかけたり、「おい、鈴木さんっ!」とどなったりしながら、怒りに強度があることを体感した。

「トレーニングして道具として役立てて」
そして「アンガーマネジメントはトレーニング。ぜひマスターして、道具として学級経営に役立ててください」と呼びかけた。笑顔を作ることも有効であるとして、最後は参加者全員で、上の歯が6本見える笑顔を練習した。
小張小の先生は、「ダブルバインドや否定的な言葉がよくないことを学んだので、今後意識して子どもたちに接していきたい」と話した。また、陽光台小の先生は、1年生の担任なので、子どもたちに求める『べき』が1年生には当たり前ではないことを心に留め、言い方を考えながら子どもに接していきたい」と意欲を見せた。

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