牛久市教育委員会(2019年9月2日)

「つなぐ・つながる・つなげる」で深い学び

牛久市教育委員会は7月30日(火)、3月に新設された牛久運動公園武道場で、市内幼稚園・小中学校の教職員らを対象にした研修を開き、國學院大學の田村教授が「『深い学び』を実現するカリキュラム・マネジメント」と題して講演した。新学習指導要領で示された「主体的・対話的で深い学び」の特に「深い学び」に焦点(しょうてん)を当てて解説するとともに、教育課程を構造的にとらえて見直すカリキュラム・マネジメントの方法も詳細(しょうさい)に説明し、約400人の参加者が熱心に耳をかたむけた。

「深い学び」に焦点あて事例交え考察
田村教授は、まず学習指導要領の改訂(かいてい)では、「何ができるようになるか」を中心に考え「どのように学ぶか」がクローズアップされたと述べた。そしてキーワードの「主体的・対話的で深い学び」を子どもが実現するには「授業改善」と「カリキュラム・マネジメント」が車の両輪であるとした。
特に「主体的・対話的で深い学び」の中で分かりにくいのが「深い学び」であると述べ、小中学校で、子どもが話し合いや問いかけを通じて理解を深める事例を交えながら考察した。
紹介(しょうかい)された事例の一つに、ある小学校の生活科の授業があった。児童一人ひとりがさまざまな仕事を見学した後、気付いたことを話し合った。それぞれが気付いた内容にちがいはあったが「どの仕事も大変」「どの仕事もだれかのために考えてやっていること」という共通点を見つけることができ、児童はさまざまな知識を結びつけることで、さらに深い学びを実現できた。田村教授は、「深い学び」のキーワードは「つなぐ・つながる・つなげる」であり、このような構造的な知識が新学習指導要領の知識観であると述べ、授業改善の方向性を示した。

カリキュラム・マネジメントは学校全体で
続いてもう一つの車輪であるカリキュラム・マネジメントについて、田村教授は、校長先生だけでなく学校全体で推し進めることが必要とし、充実(じゅうじつ)を図る3側面として「カリキュラムのデザイン」「PDCAサイクル」「リソースの活用」を挙げた。
例えば、算数や理科など各教科で身に付けた知識や技能を総合的な学習の時間に発揮することで、生きて働く力を身に付けていけるとした。さらに、地域人材もふくめて「めざす子どもの姿」を共有することが大切であるとした。

「学びのつながり 意識させたい」
最後に「めざすべきは、理解が深まった子どもたちの表情が牛久市の小中学校のどの教室でも見られること」と田村教授がを力をこめると、大きな拍手(はくしゅ)が送られた。
岡田小の先生は「教科横断的な視点から授業に取り組み、子どもたちに学びのつながりを意識させることが大事だと思った」と感想を述べた。また、神谷小の先生は「先生がコツや近道を知っていると子どもがスムーズに知識を身に付けられるというお話が印象に残った。若い先生ともいっしょに教材研究を積み重ね、コツや近道を先に学び、深い学びにつなげたい」と話した。牛久第二小の先生は「カリキュラムを意図的につないでいくことが深い学びにつながると分かった。今マネジメント表を手がけているので、学んだことを参考に進めていきたい」と語った。

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