土浦市/上大津西小(2019年9月27日)

127年の歴史、今年度で幕 閉校行事通し地域への感謝の心育む

1892(明治25)年創立の土浦市立上大津西小学校は今年度末で、127年の歴史に幕を下ろす。同小の特色は、子ども同士仲がよく、上級生が下級生の面倒(めんどう)をよく見ること、そして地域とのつながりが深いことだ。2月末の閉校式まであと半年。閉校行事を通じて、子どもたちの地域への感謝の思いを育みたいと願いをこめる。

下級生の面倒優しく見る上級生
霞ヶ浦の蓮田(はすだ)をのぞむ高台にある同小は、周りを畑に囲まれたのどかな学校だ。昭和30年代に建てられた木造校舎が一部残り、シンボルとして親しまれている。児童数は1974(昭和49)年の570人をピークに減り続け、現在は50人を切り、2、3学年は複式学級だ。
少人数であるだけに、子どもたちは仲が良く、休み時間には学年をこえて遊ぶ。そして上級生は下級生を思いやり、よく世話をする。例えば雨の日、傘(かさ)置き場が分からずうろたえる1年生に、6年生のお姉さんがかけ寄り、傘の水をはらって優しく置き場所を教える。そんな光景が日常的だ。「うちの子たちが下級生の面倒をよく見るのは、代々先輩(せんぱい)にしてもらってきたから」と教頭はほこらしげに話す。

地域との絆(きずな)を表す運動会
長年地域の教育の中心として親しまれてきた同小は、地域との絆も強い。近所の人が畑を学習活動に貸し出してくれたり、保護者らが率先して学校周辺の危険箇(か)所を点検したりと、地域ぐるみで、子どもたちの学校生活を支えてきた。
例年、手野町の市民体育祭と合同で開く運動会では、地域の大人が大玉ころがしや大縄とびに汗(あせ)を流し、子どもたちと共に盛り上がる。9月28日(土)の最後の運動会では、閉校にちなんだ競技も予定している。

「上西ブランド」の子育てたい
2学期に入り、同小では2月末の閉校式に向けて準備を始めた。昇降(しょうこう)口にはカウントダウンカレンダーを設置。子どもたちは屋上にかかげる「127年間ありがとう上西小」というメッセージボード作りに取り組んでいる。4~6年生による閉校式実行委員会も発足、自分たちの手で学校や地域に何ができるか考えている。
「127年間地域にお世話になって今がある。真っ先に頭にうかぶのは『感謝』の言葉」と教頭。「閉校行事を通して、子どもたちの地域への視野を広げ、感謝の気持ちを育てたい。そして、上西小の子たちが持つ優しさ、下級生を大事にする思いを一層育み、どこに行っても光る『上西ブランド』の子どもとして送り出したい」と力をこめる。
閉校後は、近くの菅谷小に統合され、子どもたちはバスで通う。同小では積極的に情報を発信し、子どもと保護者が安心して移行できるよう努めていく。

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