春日学園義務教育学校(2018年7月13日)

・「人と豊かにかかわる力」を育む大きく学年をこえた多様な交流

つくば市立春日学園義務教育学校では、9カ年の継続(けいぞく)的な学びを通した「論理的な思考力」と「人と豊かにかかわる力」の育成を、学校教育の中心テーマとしてかかげている。特に人とのかかわりでは、学年が大きくはなれた同士でも、機会を選ばずにすぐ交流できるという、義務教育学校ならではの良さを最大限に生かしている。

・上級生に学びながらのびていく下級生

同校では毎日の掃除(そうじ)を、縦割り班で1〜9年生がいっしょに行う。掃除の仕方が分からない1年生でも、8・9年生を中心に上級生が丁寧(ていねい)に教えてくれ、ほめられたりはげまされたりしながら、ほうきの使い方やぞうきんがけの仕方などを身に付けていく。受け持ちの場所は2週間ごとにかわり、各学年の教室やろう下、階段などのほか、理科室や音楽室といった特別教室、トイレ掃除や校舎まわりの外掃除などもある。お兄さんやお姉さんたちの教室を見て回れることも、1年生には良い経験になっている。

授業を通じた交流の機会も多い。例えば1年生は、つくばスタイル科で学校探検を行い、まとめとしてスタディノートに写真をはり付けたり、文章を打ちこんだりしたが、このときは7年生がお手伝いをしてくれた。7年生はパソコンの使い方も手慣れたもので、先生だけでは手が回らないところも手取り足取り教えてくれ、このため初めてパソコンにさわった子でもスムーズに覚えられた。

・おたがいを思う中で育まれる心の豊かさ

校内行事でもさまざまな交流がある。入学式のときは7~9年生が新入生に付きそってお世話をした。上級生ならではの細やかな目配りで、新入生の様子や表情などを見て上手に声をかけ、そっとトイレに連れていってくれたりした。このため新入生も不安なく入学式をむかえることができた。1〜4年生の運動会では、審判(しんぱん)やグラウンド整備、用具の準備などを部活動の7〜9年生がサポートしてくれた。「テント席にいる低学年のお世話も、子ども同士ということもあって和やかにできた。こうした機会を通じて高学年も人間的に成長できる。また先生にたよらず、自分たちでこの学校を作っていくんだという意識も持つことができる」と先生。同校ではこのように、同学年や近い学年だけでなく、はば広い年齢(ねんれい)層と交流することが、社会力を育むうえで重要だと考えている。「下級生の役に立ったとか、上級生にやさしくしてもらったといった経験は、子どもたちの自己有用感も高めてくれる。しっかりとコミュニケーションをとりながら、多様な人とかかわる力をのばし、社会の中で活躍(かつやく)できる子どもたちを育てていきたい」と、菅谷教頭は語っている。

モンゴルの小学生が大曽根小を見学(2018年6月11日)

モンゴルのナラン学校の小学生8人が日本の文化などに親しむために6月11日(月)から17日(日)までの7日間、日本に滞在した。14日(木)は大穂学園つくば市立大曽根小を訪れ、図書室や体育館、調理実習や掃除(そうじ)をしているところなどを見てまわった。「とても教室がきれい」とモンゴルの小学生たちはおどろいた様子だった。(2018年7月13日掲載)