教育委員会(2018年9月3日)

・福井の教育力の秘密」をテーマに講演
8月、水戸市総合教育研究所(笠原町)の視聴覚ホールにて、平成30年度特別研修「総研セミナーⅡ」が開催(かいさい)。今年度は、全国学力テストで11年連続トップクラスの福井県から、敦賀市教育委員会指導主事の先生を講師にむかえ、「福井の教育力の秘密」と題して講演が行われ、学力向上研修会をかねたセミナーに、幼・小・中・義務教育学校の先生約240人が参加。今年度でも優秀な成績を収めた福井県の教育とはどのようなものか、高い学力が身に付く学習指導のヒントを得ようと参加者は先生の講演に聞き入った。
・チームで行う学習指導ポイントは日常的な協働
7月に文部科学省が公表した学力テストについての話があり、次に福井の教育の特長について説明があった。「特別なことではなく当たり前のことを、チームで徹底(てってい)しているだけ。学校、学級、先生による各差がないことが福井の教育の強み」とのこと。チームで行う学習指導のポイントは先生たちの日常的な協働で、中学校では教科会・学年会を週1回、小学校では学年会を日常的に行い、協働による授業作りをしている。授業研究や研修にも力を入れ、教科会・学年会で指導検討会や模擬(もぎ)授業を重ねている。

・学校間で連携し先生同士学び合う
学校をこえたチームでの自主研究会も活発に行われ、毎月、教科・領域ごとに開いている。小中学校の連携(れんけい)としては、小学校の先生が中学校の授業を学ぶ機会を設けている。「中学校の理科教師と学ぶ講習会」では、小学校の先生は中学校の理科の授業内容について学び、中学校の先生は小学校で何を学んできて、どの部分がつまずきやすいのかを知り、指導に生かしている。小学校の先生の保育体験なども実施(じっし)している。

・親や祖父母の手助けで家庭学習をしっかり
福井の小中学校では、家庭学習として毎日宿題を出している。登校後にすぐに提出し、学級担任・教科担任で点検し、その日のうちに返却(へんきゃく)する。「福井は共働き率全国1位で、子どもたちの多くは放課後、祖父母の見守りがあり、宿題をうながし、時には手助けし、時にはほめる。自宅に帰り夕食後に宿題の仕上げをし、できているかを親が確認、どんなにいそがしくても最後までめんどうをみる。親に小さいころからかかわってもらうよう働きかけをしている」と先生。毎朝行なっている朝学習は、家庭学習とリンクさせてより理解力が深まるように工夫しているそうだ。
・チームで取り組む大切さを知る
参加した先生からは、「チームとして取り組むことの大切さを感じた。たくさんの先生と話す機会を増やしていけたらいい」、「小規模校で学年1クラスなので、福井のように他校の同じ学年の先生と話す機会がほしい」、「やっていることはあまり変わらないが、徹底することの重要性を感じた」という感想が聞かれた。チームで協働することの大切さを学んだ有意義な講演となった。(2018年9月3日掲載)

茨城県 教育庁(2018年9月3日)

・「いばらきっ子郷土検定」で知る茨城の魅力
2013(平成25)年度より中学2年生を対象に始まった「いばらきっ子郷土検定」。生涯学習課が行っている茨城県独自の郷土検定で、楽しみながら県の歴史や文化、産業などを学び、子どもたちの郷土への愛着心や誇(ほこ)りを育むことを目的としている。11月に市町村立の各学校で行われる市町村大会では、問題50問中35問正解で3級、40問正解で2級、45問正解で1級が認定される。そして正答率などを参考に全部で45校が2月の県大会に集い、白熱したバトルがくり広げられる。

・郷土を知る検定問題
海も山もあり、産業も多彩で個性あふれる44市町村がそろう茨城県。郷土検定の問題には、茨城や各市町村の魅力(みりょく)を再発見できるような問いが並ぶ。歴史、文化・人物、生活など、さまざまな分野から中学2年生に学んでほしい問題を用意し、検定に向けて学ぶ中で郷土愛を育み、将来もこの地に住んでほしいというのが願いだ。

・昨年度は桜中学が優勝
県大会は1チーム5人で出場し、記述と早おしのクイズ形式で競う。昨年度は2月3日(土)に行われ、225人の出場者のほか応援(おうえん)者をあわせて1500人以上が会場に集い、白熱した大会となった。3校で競った決勝戦を制し、優勝したのは桜学園つくば市立桜中学校。最後の問題を読み終わらないうちにボタンをおすと自信たっぷりに答え、優勝の瞬間(しゅんかん)には観客席からも大きな歓声(かんせい)が上がった。

・茨城の良さを再発見
1回戦から全問正解で優勝を手にした桜中学。過去4回分の問題を解いてから臨んだという市町村大会では、2年生105人中、3級に41人、2級に12人、1級に2人が認定された。そして3級以上の生徒の中から社会科担当の先生が15人を選び、放課後に勉強会を重ねた。問題集を解くのはもちろん、早おしに慣れるためクイズボタンも用意して、リーグ戦をくり返した。「15人で競うことで知識量が増え、また実際にボタンをおして練習したことが本番で生かされた。出場する5人は前日まで決めなかったので、最後までだれもが一生けん命取り組むことができた」と勝因を語る先生。生徒たちは過去の問題をくり返し解いたり、おたがいに問題を出し合ったりして、勉強会以外にも自主的に取り組んだ。生徒たちは「県の問題だけでなく、44市町村の問題も全部解いて、茨城県のことを調べるいい機会になった」、「今まで知らなかった茨城に関する知識が増えた」、「メンバーみんながまとまって楽しく練習できた。貴重な経験ができた」と喜んだ。そしてキャプテンの中村圭智さんは「大きな舞台(ぶたい)でわくわくした。優勝できて最高だった」とふり返り「茨城のことを深く知り、良い県だと改めて思った。と同時に、少子高れい化などの問題点も見えてきて、日本の社会全体について考えるきっかけにもなった。これからは地域の問題にも目を向けていきたい」と熱く語った。(2018年9月3日掲載)