水戸市立国田義務教育学校と同市立三の丸小(2018年5月19日)

・地域協働で田植え体験

19日、水戸市立国田義務教育学校と同市立三の丸小協働で田植えの体験学習が行われた。国田の5・6年生と三の丸の5年生が、国田区自治実践会の指導のもと、約800平方㍍の水田に、約15箱分の稲(いね)の苗(なえ)を植えた。ぬかるむ水田に足を取られたり、慣れない感しょくに歓声(かんせい)を上げたりしながら、どろだらけになって苗を植える姿が見られた。児童からは「田んぼの中は、冷たくて気持ちよかった」「ちょうどいい間かくで苗を植えるのが難しく、大変だった。お米を大事に食べようと思った」などの感想が寄せられた。

水戸市立吉沢小学校(2018年5月25日)

・校庭のどんぐりの木から広がる食育

水戸市立吉沢小学校は、学校周辺が住宅地や商業地域であるにも関わらず、校庭にどんぐりの木がたくさん植えられている緑の多い学校。創立時に植えられた木は大きくしげり、実ったどんぐりが子どもたちの食への関心を高めることに役立っている。さまざまな経験を通して、優しさやたくましさのある子どもたちが育っている。

・拾ったどんぐりは豚の飼料になり給食に

校庭のどんぐりの木は、秋になるとたくさん実をつけ、子どもたちはどんぐりを拾うのを楽しみにしている。子どもたちが拾い集めたどんぐりは、境町の牧場で育てられている梅山豚(めいしゃんとん)という豚(ぶた)の飼料になり、どんぐりで育った豚の肉が子どもたちの給食に提供された。先生は、「子どもたちは自分たちの学校のどんぐりに愛着があり、それが何かに生かされるのが見えたり、形になることをとてもうれしく思っている」と話す。同小では食育に力を入れ、栄養教諭(きょうゆ)が児童に給食指導を行ったり、保護者を対象とした食育講習会「給食メニュー講習会」を開き、子どもたちに人気の栄養バランスのとれた給食メニューのレシピを広げる活動もしている。

・農業体験やPTAの集い業間休みが楽しみ

同小は水戸市のアグリメイトいきいき農業体験事業に参画し、全学年1人1鉢(はち)ずつチューリップを育て、5年生は稲作(いなさく)体験、2年生はサツマイモ栽培(さいばい)を社会科や生活科、理科の授業で行っている。住宅地にある学校なので、稲作はバケツを使い、サツマイモは学級園で栽培する。地域の人たちが、低学年の栽培を手伝いに来てくれて交流も生まれている。また毎年10月には「PTAの集い」を学校公開の「学校へようこそ」に合わせて開催(かいさい)。バザーやお祭り的なイベントが開かれ、子どもたちは楽しみにしている。業間休みには児童、先生も校庭に出ていっしょに遊ぶ。先生と子どもたちがコミュニケーションを深めて温かな人間関係を作っている。

・基本的なことができる子どもたちに

基本的な習慣を身に付けることが子どもたちの成長につながるとの考えから、同小では生活習慣、学習習慣、整理整とん、あいさつを徹底(てってい)することを教育の目標にし、くつをきちんと並べる、ろう下を走らないという身近なことから力を入れて実践(じっせん)している。こうした取り組みやさまざまな学習の機会が、確かな成長につながっている。小学6年児童達は、「学校の自慢(じまん)は、あいさつが大きな声でよくできて笑顔があふれる学校であること。みんなで協力し合って、今よりもっと良い吉沢小にしたい」「下校の時は下級生といっしょに帰って、下級生を守っている。みんなが友達になれればもっと楽しくなると思うので、そういう学校になるようにがんばっていきたい」と話した。どんぐりの木が見守る学校は、子どもたちも先生もいっしょに元気に遊び学ぶ学校だ。(2018年5月25日号掲載)

水戸市立堀原小学校(2018年5月25日)

・地域のことを学び楽しむ「火の国まつり」

水戸市立堀原小学校は、学区内に県営の堀原運動公園や愛宕山古墳があり、めぐまれた環境(かんきょう)を学習の場として活用している。創立以来開催(かいさい)され、今年34回目となる愛宕山古墳ゆかりの「火の国まつり」もその一つで、祭りを通して子どもたちは地域の歴史や文化にふれ、明るくたくましく育っている。

・古代衣装を着て「火の国まつり」

「火の国まつり」は創立の年から、「子どもたちが楽しめるお祭りをみんなでやろう」と、地域の人たちが中心となって始めた祭り。5世紀の初めに造られたという愛宕山神社は、火の神をまつっている。そこで地域の代表と6年生が古代衣装を着て火起こしをし、その火を種火にして学校に持ち帰り、松明(たいまつ)に移してお祭りをする。神社からまっすぐ学校に向かうのではなく、地域をねり歩いて多くの人に見てもらっている。子どもたちにとって古代衣装を着ることや、火を学校まで大事に運ぶ行列に参加することはあこがれで、「6年生になったら私の番だ」と楽しみにしているという。お祭り当日は、よさこいソーランの披露(ひろう)や金管バンドの演奏、地域の人たちの出店や抽選(ちゅうせん)会などイベントも多く、地域にとっても自慢(じまん)の祭りになっている。

・「堀原風の子まつり」と「なかよし会」

PTAが主催(しゅさい)する「堀原風の子まつり」は、子どもたちにとって楽しみな祭りの一つで、昔遊びを地域の高齢(こうれい)者の人たちが子どもたちに教えに来てくれる。竹とんぼ、こま回し、おはじき、竹馬などを教わりながら楽しい交流の時間を過ごす。学習発表会も同時に開き、学年ごとに合唱や演奏を地域の人たちに披露(ひろう)している。同小には子ども会はないが、「なかよし会」があり、縦割り班のきょうだい学級を中心に遊ぶ時間をつくっている。学年の異なる集団で過ごす時間を月に1回ほどつくり、校内での子ども会の役割を果たしている。

・明るく元気にあいさつできる子に

同小では「明るく元気にあいさつや返事ができる子」を目指し、あいさつに特に力を入れてきた。あいさつ運動の一環(いっかん)として、プロバスケットボールチームの茨城ロボッツの選手やプロサッカーチーム水戸ホーリーホックのマスコットキャラクター、ホーリーくんも学校に来て子どもたちを出むかえ、あいさつを交わした。子どもたちもあいさつ運動に積極的に取り組み、自分からあいさつする意識が芽生え、大きな声であいさつができる学校になった。「子どもたちには地域を愛して、自分たちが未来をつくるのだという強い意志を持つ人になってほしい。そのために今できることは自分の力をのばし、周りの友達と協力しながら成長していくこと。あいさつはその最初の一歩としてとても重要なので、積極的に取り組んでいる」と校長。創立34年目の学校で、元気なあいさつから未来を担う子どもたちがすくすくと育っている。(2018年5月25日号掲載)