稲荷第二小学校(2018年7月13日)

・「稲穂のこころ」で心身ともに健康でたくましく

6月に創立107周年の記念集会が開かれた水戸市立稲荷第二小学校。教育目標である「自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、豊かな人間性と社会性を身につけた心身ともに健康でたくましい児童を育成する」ための一環(いっかん)として中休みにパワーアップタイムを設けているほか、さまざまな体験活動を行っている。

・手洗いの大切さを学ぶ手洗い教室

6月に行われた手洗い教室。感染症(しょう)の予防のために、日常生活における手洗いの大切さを低学年のうちから理解し、実践(じっせん)できるように、1年生が学校薬剤(ざい)師の先生の指導で体験した。最初に「どんなときに手を洗うかクイズ」では、子どもたちは「給食の前」「トイレの後」などと答えた。次に先生が、手のどの部分にばい菌(きん)がいるかを説明し、手の形の絵に、子どもたちはばい菌がいそうなところにシールをはっていった。そして手洗いの順番を歌いながら覚える「あわあわ手あらいのうた」をみんなで歌ってから実践。手洗いの前に、洗い残しをチェックするためのクリームを手にぬり、「あわあわ手あらいのうた」を歌いながら石けんで手を洗う。洗い終わったら、手洗いチェッカーで、きれいに洗えたかを確認。手洗いチェッカーに手をかざすと、洗い残したところがピカピカ光るので、チェックして残っていると洗い直しをする。子どもたちは、「だめだった、もう一回洗う」、「ばい菌がどこについているのかわかって役に立った」などと言って、きれいに洗えるまでチャレンジしていた。

・みんなで体力作りパワーアップタイム

子どもたちの体力向上のために行っているのがパワーアップタイム。外遊びをあまりしない子どもも増えていることから、週2日、中休みの時間の5分間は、先生たちが見守る中、全員で体力作りを行う。音楽に合わせて学年ごとに50㍍走、タイヤとび、などいろいろな種目にチャレンジする。パワーアップタイムを始めてから、運動好きの子どもたちが増えてきているという。

・学校田で稲を育て収穫

同小では学校の水田で、5年生が稲(いね)を育て、米作りをしている。地域の人がインストラクターとなり、田植え、稲かり、脱穀(だっこく)まで一連の作業を行う。11月にインストラクターの人たちや、保護者を招待して開催(かいさい)する収穫(しゅうかく)祭を子どもたちは楽しみにしている。同小の校章は稲穂(いなほ)がモチーフになっていて、「稲穂のこころ」を大切にしている。子どもたちの成長を稲穂に例え、「最初は小さな苗(なえ)が、周りの力によって育っていく。けっして一人で大きくなるのではなく、友達や先生や地域の方に育まれていき、最終的にはこうべを垂れるような立派な人間になっていくことを目指している」と先生。登校、休み時間、昼休みにクラッシック音楽が流れる学校で、子どもたちは稲穂のようにのびのび育っている。(2018年7月13日号掲載)

 

大場小学校(2018年7月13日)

・学び合いを通して自ら運動に取り組む児童を育成

今年創立145年をむかえた水戸市立大場小学校。親子3代が同小の卒業生という家庭もあり、地域と共に長い年月を重ねてきた学校だ。今年度から水戸市の小規模特認校の指定を受け、学区外から3人の1年生が通学している。学校体育・健康教育を推進している同小では、朝から子どもたちが元気よく楽しそうに運動に取り組んでいる。

・「マッスルタイム」と「大場っ子チャレンジ」

少人数の良さを生かし、きめ細やかな指導や特色ある教育を行う小規模特認校。同小では、県学校体育推進校としての成果を生かした独自の体育指導を行っている。その一つが朝の1分間トレーニング「マッスルタイム」。朝の会の中でタオルやいすを使った簡単なトレーニングを毎朝実施(じっし)し、児童の筋力アップに効果がみられた。さらに業間運動の「大場っ子チャレンジ」では、毎週火曜日は10分間走(冬季はなわとび)、金曜日は全校ダンスに取り組んでいる。始まった当初は5分間走だったが、だんだんと10分間走れるようになった。同小が運動に力を入れるようになったのは、「学校は緑豊かなのどかな地域にあるが、近くに公園など児童の遊び場がなく、運動環境(かんきょう)が整っていない。そこで、学校として体力の向上を担う役割が大きいことを感じて取り組んだ」と先生。

・見合う・かけ合う(声)・高め合う

学び合いを生かした授業づくりを行う同小の合言葉は、「見合う・かけ合う(声)・高め合う」。見合うはおたがいの演技を見る、かけ合うは声をかけ合いハイタッチや握手(あくしゅ)でふれ合う、高め合うはほめたりアドバイスをしたりしておたがいに技能を高め合う、という意味がある。体育から始まった合言葉は、教室の授業にも浸透(しんとう)している。運動の時に子どもたちが感じたことを友達に伝える「きらりことば」は、文字にして教室に掲示(けいじ)している。「ドンマイ」「がんばれ」「いいね」などの気持ちを伝え合い、声をかけ合うことから、子どもたちのかかわりが深くなっている。またICT(情報通信技術)も、学び合いを生かした授業に活用。器械運動や陸上運動などで遅延(ちえん)カメラを使い自分の試技を10秒おくれで再生し、すぐに自分の動きを見てふり返ることができる。ICTの活用により、学び合いを深め、意欲と技能を高め合っている。アンケートでは子どもたちの90%以上が「体育の授業が楽しい」と答え、運動する子も増えた。

・夏休みに6年生が部活動を体験

今年度から6年生の早期部活動の体験を予定。夏休みに常澄中学校の部活動に希望者が参加体験する。中学校区の駅伝大会などで交流はあったが、部活動体験は初めてなので、子どもたちは楽しみにしているという。子どもたちも先生たちも、名前と顔を全員が知っている同小は、運動する楽しさや喜びにあふれていた。(2018年7月13日号掲載)