秀峰筑波義務教育学校(2018年4月5日)

・つくばで義務教育学校3校が開校(2018年4月5日)

今年度つくば市では3校の義務教育学校が開校した。筑波山ろくに位置する紫峰学園と百合ケ丘学園が統合して秀峰筑波義務教育学校となり、TX(つくばエクスプレス)沿線の学園の森義務教育学校は春日学園義務教育学校から、みどりの学園義務教育学校は輝翔学園から分離して新設。5日(木)にはそれぞれの学校で開校式が行われ、五十嵐立青市長から学校長に校旗がわたされた。翌6日(金)には始業式が行われ、子どもたちは新しい学校での生活に期待を寄せた。小学校7校と中学校2校が統合した秀峰筑波義務教育学校は学区が広いため、多くの児童がスクールバスで通学する。これまでは少人数の学校に通っていた子どもたちだが、他の学校だった友達ともすぐに仲良くなり、休み時間には大勢で楽しそうに遊んでいる。先生は「コミュニケーションを大事にし、大きな集団の中でも子どもたち一人ひとりが輝けるような学校にしていきたい」と話した。(2018年4月27日号掲載)

 

つくば市立桜並木学園(2018年4月27日)

・課題解決を通して自己肯定感を高める「ハートフルフォーラム」

つくば市立桜並木学園(並木中学校・桜南小学校・並木小学校)では「人とのかかわりの中でたくましく生きる児童生徒の育成」を教育目標に、課題解決を通して子どもたちが自己肯定(こうてい)感を高められるような活動を数多く行っている。「ハートフルフォーラム」もその一つだ。

・自信をつけるため最後までやりとげる

ハートフルフォーラムは、5年生と7年生が顔を合わせ、学園全体の問題について話し合う集会だ。昨年度は特別に4回の会合を行い、最初の2回は小学校同士や小中学校間で、自己紹介(しょうかい)ゲームなどで交流して仲を深めた。回を重ねるにつれ、5年生も発言に積極的になるなどの効果も表れた。第3回の会合では自分たちの問題点を出し合った。多かったのは「自分からあいさつができない」「授業で手を挙げられない」など、一言でまとめると「自信が持てず、意欲的に行動できない」というものだった。そこで第4回では、自信をつけるために何ができるかを考え、それを実行に移そうという結論に達した。校外でのあいさつ運動や募金(ぼきん)活動、公園の清掃(せいそう)などで地域に貢献(こうけん)し、最後までやり通すことで子どもたちは充実(じゅうじつ)感を覚え、生き生きとした表情をうかべていた。

・授業でも児童同士が深くかかわり合う

同学園では児童へのアンケートでも、高学年になるほど自己評価が低く、人をほめたりはげましたりするのも苦手な傾向(けいこう)があった。そこで、授業でもペア学習やグループ学習を通じて児童同士が深くかかわり合い、自己肯定感を高められるような工夫を取り入れている。例えば理科では、各グループで予想した実験結果をスタディノートを使って共有し、おたがいの考えを見比べながら意見交換(こうかん)をする。また図工などでは友達の作品に、感想を書いた付箋(ふせん)をはってあげたりする。「人とのかかわりの中で、自分や相手の良いところを認められる。また、いろんな人の考えを聞き、自分の考えを伝えられる。そして、自分のやりたいことや、やるべきことを判断し、自分から行動することができる。そのような児童像を目指している」と桜南小の先生。

・上手な伝え方を身に付ける練習も

5月と10月のハートフルウィークには、コミュニケーション力を高めるトレーニングを学園全体で行った。5年生の内容は、人の説明を聞いて、それを絵にするというもの。言葉だけの説明よりも、身ぶり手ぶりや表情も交えた方が、格段に伝わりやすくなった。こうして学んだ上手な伝え方を実際に使ってみたり、友達がやっているのを見習って、自分の中に取り入れたりした。「年度初めと2学期の初めは、友達づくりでは特に重要な時期。こうしたトレーニングを積むことで自分を表現する力を身に付け、人間関係を築くための潤滑(じゅんかつ)油にしてほしい」と、先生は語っている。(2018年4月27日号掲載)