水戸市/水戸市立下大野小学校(2018年6月22日)

水戸市

下大野小学校(2018年6月22日)

・木のぬくもりを感じる校舎でICTを活用した教育

1892(明治25)年に創立し126年の歴史をほこる水戸市立下大野小学校。今年度は少人数での教育の良さを生かして、細かな指導や特色ある教育を行う「小規模特認校」の指定を受け、学校の新たな歴史が始まった。ICT(情報通信技術)の活用と、地元の伝統文化を伝承する活動に特に力を入れ、魅力(みりょく)ある学校づくりを進めている。

・ICTを活用した小規模特認校

市内に在住していれば学区外からも就学できる小規模特認校の指定を受けた同小。ICTを活用した教育に力を入れ、タブレット端末(たんまつ)や電子黒板などを用い、多彩な授業を行っている。その教育の場となっているのが、ゆかやかべなどに県産材のスギをふんだんに使った木のぬくもりを感じる校舎。1階と3階が教室で、2階は二つの図書室とコンピュータルーム、英語学習専用のイングリッシュルームがあるメディアセンターになっており、整った教育環境(かんきょう)も自慢(じまん)だ。先生は、「今年度は1年生18人のうち2人が学区外からこの制度を利用して通学している。少人数教育やICTなど本校の特色に魅力を感じて、入学する児童が増えることを期待している」と話した。

・縦割り班で仲良く異学年交流

5年前から英会話の学習では小規模校ならではの取り組みとして、異学年でいっしょに学ぶ「コンボクラス」授業や全校児童が参加し、10人前後の縦割り班で学ぶ「スクールワイド」授業も行っている。また昨年度は初の国際交流会を開き、ポーランド、ドイツ、中国の人たちに来てもらい、その国の話を聞いたり、遊びを教えてもらったりした。異学年の交流は英会話だけでなく、コンボクラスで体育の合同授業や遊んだりするほか、二学年いっしょに給食を食べる「コンボランチの日」があるなど、さまざまな活動を行っている。「高学年の子どもたちは優しくて思いやりがあり、下級生をよく世話している。三世代同居の家庭が多いせいか優しい子が多く、子ども同士は兄弟姉妹のように仲がいい」と先生。

・地域の伝統芸能を伝承「大野のみろくばやし」

6年生が取り組んでいるのが、地域に伝わる伝統芸能の「大野のみろくばやし」。地域の神社にまつられている3体の「みろくさま」を操って舞(ま)わせる芸能だ。子どもたちは5年生の終わりから6年生の11月ごろまで保存会の先生からおはやしを習い、秋には敬老会や近くの高齢(こうれい)者施設のお祭りなどで披露(ひろう)する。子どもたちは、「6年生になったらみんなの前でみろくばやしをやるんだ」と楽しみにしているという。

同小の今年度のキーワードは「元気」。「子どもも学校も地域も、みんな元気になることを学校を核(かく)としてやっていきたい。少人数の中で育っている子どもたちに、いろいろなところで自分を自由に表現できる元気が育ってほしい」という先生の思いを受け、子どもたちは元気に学校生活を送っている。(2018年6月22日掲載)

 

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