水戸市/下大野小学校(2019年12月13日)

小規模校のよさと伝統を生かした教育

開校から127年の歴史をほこる水戸市立下大野小学校は、ICT(情報通信技術)教育が特色の小規模特認校。1年生から授業でタブレットを使用し、上級生はロボットや図形を動かすプログラミング教育を実践(じっせん)している。そして同時に、小規模校ならではの異学年との交流や、地域の伝統芸能の継承(けいしょう)に力を入れている。

2学年いっしょの給食 「コンボランチ」

同小では年間を通じて縦割り班活動を充実(じゅうじつ)させ、人とのかかわりを深める機会を設けている。「コンボランチ」もその一つで、年間15回、異学年の2学年がいっしょに給食を食べる。11月20日(水)は5年生と6年生の「コンボランチ」の日。異学年のグループをつくり、担任の先生と校長先生もグループに加わった。この日のメニューは、小松菜のおひたし、おでん、わかめごはん、牛乳、みかんで、各学年の給食係が給食を配り、多目的室で会話をしながら楽しく給食を食べた。  給食の後のロング昼休みには、2学年で校庭や体育館でいっしょに遊ぶ。遊びの内容も、みんなで相談して決めている。同小は各学年の人数が少ないため、児童のかかわりが深く、上級生が下級生の世話をよくしているという。  「他の学年と給食を食べる機会は、この時間しかないので楽しい」「いつもとちがう給食の時間がうれしい」と、子どもたちは話していた。いつもより人数が多い給食、そしてその後もいっしょに遊べる「コンボランチ」の日を楽しみにし、異学年の交流を広げている。

「大野みろくばやし」を 披露(ひろう)

「大野みろくばやし」は、徳川光圀公が領内めぐりをした時に3体の人形を拾い、この人形をみろく人形として下大野村の役人に授けたことに由来する。以来村の人々は人形とともに「大野みろくばやし」を大切に守り続けてきた。大太鼓(おおだいこ)・小太鼓・鉦(かね)・笛に合わせて、3体のみろく人形が五穀豊穣(ごこくほうじょう)をいのり、楽しい動きでおどる。保存会とその指導を受けた同小の児童たちが、イベントなどで披露している。  11月9日(土)には、常陸大宮公民館塩田分館で第43回茨城県郷土民俗(みんぞく)芸能の集いが開かれ、保存会に入っている子どもたちが練習の成果を披露した。常陸大宮市で有名な「西塩子の回り舞台」の子ども歌舞伎(かぶき)や八木節源太おどりなど県内各地の民俗芸能と同じステージに立つことで思い出深い1日になった。そして、11月10日(日)にダイダラボウ公園で開催(かいさい)された「風土記の丘まつり」でも、6年生と保存会がそれぞれ「大野みろくばやし」を披露した。  「子どもたちには、この地区のよいところを伝えたい。大野みろくばやしはそれを代表するものだと思う。またこれからの時代はICTのスキルが不可欠になるので、伝統と先端(せんたん)技術の両方をバランスよく学んでほしい」と校長は語った。

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