つくば市/秀峰筑波義務教育学校(2019年12月13日)

大勢の協力によって完成、地域の 良さを発信「秀峰筑波かるた」

筑波地域の七つの小学校と二つの中学校を統合し、昨年4月に開校したつくば市立秀峰筑波義務教育学校(。開校当初から制作に取り組んできた「秀峰筑波かるた」が、今年4月に完成した。学区の歴史や文化、名産品などのほか、閉校した小中学校の思い出や、新しくなった学校への期待といったさまざまな内容が、46枚の札にこめられている。

下級生にも伝えたい 地域の良いところ

 

かるた制作の中心になったのは、昨年度の5年生125人。つくばスタイル科の学習の一部として、自分たちが住む地域の自慢(じまん)したいところを、家族やまわりの人たちにも聞きながら集めていった。その中から特に紹介(しょうかい)したいものを、あいうえおの46文字に合わせて選びぬいた。  読み札の文章を考えるときは、小さい子でも分かりやすく覚えやすい表現になるよう、何度も作り直しながら仕上げていった。例えば「よーいどん! 河童と競泳 逆川」という文章は、田井地区を流れる逆川について紹介したもの。カッパとの泳ぎ勝負に勝ち、川の水の流れる方向を逆にしてもらったという伝説を、短い言葉を使って五七五のリズムでまとめている。

学校や地域の行事で 遊びながら交流

46枚の読み札ができ上がったら、それに合わせて美術部の生徒が取り札の絵をかいてくれた。取り札の裏にある解説文は、保護者や教職員が文面を考え、地域の歴史や文化の専門家が見直しをしてくれた。このように制作にかかわってくれた人たちは、合計で約3000人にものぼるという。  完成したかるたは、さまざまな場面で活用されている。読み札を作った子どもたちは今年、親子学習で保護者とかるた取りを楽しみ、「自分の作った札や、自分の地区の札は絶対に取りたい」と、大いに盛り上がったそうだ。ほかの学年でも休み時間にクラスで遊んだり、異学年交流や異年齢(ねんれい)クラスター(1〜9年の縦割り集団)で、かるた大会を開いたりしている。学校の外でも、地域のさまざまなイベントなどでかるたが紹介されている。

それぞれの地区に たくさんの魅力が

子どもたちは、かるた作りやかるた遊びを通じて、地域の人たちと積極的にかかわり、ほかの学年の児童や生徒とも親しくなった。また、自分たちの学校がある地域全体についても深く学び直すことができた。いままでは別の小学校だった地区のことを新たに知るほか、自分たちの地区でも調べるうちに分かったことがたくさんあった。  「この筑波地域は、自然や歴史が豊かな素晴らしい場所であり、魅力(みりょく)を感じてほかの土地から移住してくる人も少なくない。子どもたちにもそういった良さに気付いてもらい、自信や郷土への愛着を育み、将来は地域を支える人材になってほしい」と、校長は話している。

 

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