つくば市/春日学園義務教育学校(2020年1月31日号)

学年や国もこえて人とかかわり 意見や思いを伝え合う交流活動

つくば市立春日学園義務教育学校の今年度の組織目標は「協働して課題を解決する場の設定と工夫」。子どもたちはさまざまな交流を通して、おたがいに認め合い、はげまし合いながら、みんなで一つのことを成しとげた満足感や、だれかの役に立てた喜びを味わうとともに、論理的に考える力や、人と豊かにかかわりあう力などを育んでいる。

1年生からのばす より良く考える力  

同学園では、1年生から9年生までが共に学ぶ、義務教育学校ならではの良さを生かし、学級や学年をまたいだ交流が盛んだ。授業のほか学校行事や体験活動など、はば広い交流の機会があり、休み時間にも異学年が混ざり合って遊んでいる。

授業では、ペアやグループによる話し合い活動を多く取り入れ、論理的に考える力を大切にしている。「自分の考えをしっかりともち、人の考えに耳をかたむけることで、それぞれの良い点や問題点などに気付き、より良い方向へ変えていける」と教頭。そのため「考える時間」を設定し、1〜4年生で「思考ツール」の基本を身に付け、5〜9年生で日常化を図っている。

学び合いながら 楽しく異学年交流  

異学年交流の一つ、3年生と6年生による外国語の時間では、東京オリンピック・パラリンピックで見たい競技を英語で話し合い、先生や6年生の受け答えをお手本に、3年生も会話のキャッチボールを試みた。相手の答えに対して、「Oh,Realy?(本当?)」とか「I See(わかった)」といったレスポンスワードで返したり、次の質問へ移ったりして、会話が止まりそうになったら6年生が「ここでレスポンスが入るといいね」などと助言してくれた。

話すときの仕草や表情も重要なポイントだ。6年生に使い方を教えてもらってタブレットで録画し、見返して「会話がつながったね」「笑顔で言えたね」などと振り返った。「異学年が交流することで、わくわく感が高まり楽しく活動できた。子どもたちも『もっと話したい』と学習意欲が高まっていた」と、3年学年主任の先生。

未来につながる 海外との交流体験

海外との交流では、7年生がレバノンの子どもたちと壁画(へきが)を共同制作している。SDGs(持続可能な開発目標)のテーマの一つ「住み続けられるまちづくり」の思いをこめた絵となり、東京オリンピック・パラリンピックの選手村に展示される予定だ。

交流では自己紹介(しょうかい)カードを送り、テレビ会議で顔を合わせて相手を身近に感じながら、言葉のちがいをこえて気持ちを伝え合った。事前の調べ学習では、相手国への理解を深めるとともに、自分たちの国や地域を見直し、世界情勢について考える機会にもなった。

「2020年代、社会に出た子どもたちは国境をこえて仕事をしていく。その入り口として、こうした国際協働の経験は貴重なものになると思う。未来をつくる力につなげていってほしい」と、7年担任の先生は話す。

 

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