取手市/取手小学校(2020年2月21日号)

地域と連携した防災訓練 体験活動で危機管理能力を高める

取手市立取手小学校で11月に、地域と連携(れんけい)して防災訓練が行われた。地元の消防署や消防団、下館河川事務所などの協力のもと、子どもたちは防災に関するさまざまな活動を体験。災害時の対応を学び、危機管理能力を高めると同時に、地域の人たちによって安全な暮らしが守られていることを知る機会にもなった。

学年ごとに 災害時に役立つ体験活動  

学年に応じた体験活動で、1年生は救急車を要請(ようせい)する通報体験を行った。おじいさんがたおれたという設定で119番通報をし、台本にそって名前や住所、状きょうなどを伝える練習をした。子どもたちはきん張した面持ちで電話をかけ、消防団の人たちにはきはきと伝えることができ、「初めて救急車の呼び方を知った。家族が急にたおれたときも助けられそう」という感想が聞かれた。

2年生は消火体験。水消火器を使って火に見立てた的に向かって噴射(ふんしゃ)した。3年生は煙(けむり)体験。視界が真っ白なブースの中を障害物をさけながら通り、前が見えないときは姿勢を低くして左手でかべを伝って歩くことを学んだ。4年生は三角きんを使って出血や骨折の際の応急処置の仕方を学び、消防団員の人たちに教えてもらいながら実際に友達同士でやってみた。5年生は心肺蘇生(そせい)。AEDの使い方や心臓マッサージの仕方を学び、人形を使って練習した。子どもたちは真けんに取り組み、「貴重な体験ができた」と話した。

とるべき行動を考える マイタイムラインを作成  

6年生は「逃(に)げキッド」によるマイタイムラインの作成を行った。同小のエリアは利根川と小貝川にはさまれており、洪水ハザードマップで浸水(しんすい)区域になっている。高台に建つ同小は避難(ひなん)所に指定されており、防災訓練の前月には、台風の際に数十人の住人が避難してきた。子どもたちは、河川事務所の人から利根川よりも小貝川の方が氾濫(はんらん)の危険があることや、過去の水害の話などを聞き、改めて洪水のこわさを認識した。そして大雨の際、いつどのような行動をとればよいか、それぞれの家の立地や家族構成に合わせて時系列で用紙に書きこみ、各自が避難計画を作成。「ハザードマップで浸水区域に入っていたので、家族や近くに住んでいるおばあちゃんとも相談したい」といった感想が聞かれ、水害に対する意識が高まった。

最後は市消防団によるデモストレーションが行われ、火災現場にとう着してから放水するまでの操法訓練を見学した。「体験活動を通して、子どもたちには自分の身は自分で守るという危機管理能力を身に付けてほしい。また身近な大人が消防団として地域のために活動する様子を間近で見て、地域防災に対する意識を高めると同時に、大きくなったら自分も消防団に入りたいと思ってくれたら」と教頭は話した。

 

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