つくばみらい市/小絹小学校(2020年3月)

「集団行動」学び、みんなで心を一つに

つくばみらい市立小絹小学校では、昨年度から運動会に一糸乱れぬ行進パフォーマンスで知られる日本体育大学の「集団行動」を取り入れている。2月18日(火)・19日(水)は来年度の運動会に向け、集団行動を研究開発した同大学名誉教授と学生4人が指導。子どもたちは歩き方、行進の仕方を学び、仲間と信じ合い、協力し合う大切さを体感した。

みんなで一つになって五輪の輪を作る
19日の1時間目、体育館では4・5年生158人人が、床にある75センチ幅(はば)の印に歩幅を合わせて、行進していた。
「話をしない。歩くときは集中する」。教授の声が飛ぶ。とたんに子どもたちの顔が引きしまり、キビキビとした動きになった。続いて、その歩幅を念頭に置きながら、音楽に合わせて4列縦隊で体育館をめぐる。「イチニ、イチニ」。学生のかけ声に合わせ、だんだん足音がそろってきた。「ただ歩く中にも、自分をきたえる大切なことが入っている」と教授は呼びかけた。
最後に来年度の運動会に披露(ひろう)する五輪のマークを作った。学生を先頭に一人ひとりが歩調を合わせ、いびつな形にならないように心がけながら行進、きれいな五つの輪ができた。教授は「みんなで行動を一つにしたのできれいな五輪ができた。それぞれがリーダーとなって一つになれば、学校のまとまりがよくなります」と語りかけると、子どもたちは元気よく「はい」と答えた。
練習が終わった後、4年児童は「最初は難しそうだと思ったけど、みんなで動きがそろうと楽しくなった」、5年児童は「教授と大学生が教えてくれるので、もっとがんばろうと思った。私たちは次の運動会が最後なので、五輪を作るのはよい記念になると思う」と感想を述べた。
ほかの学年も、立つ、気をつけ、休めの姿勢など、二日間にわたって集団行動の基本を学び、一日目の夜には学生が児童の家にホームステイするなどのふれあいの機会もあった。

心の教育として学校ぐるみで導入
集団行動を学校活動に取り入れたのは、6学年主任の先生が教授の教えに感めいを受けたことがきっかけで始まった。
「一人ひとりが信じ合い、自分の役割を全うすることではじめて美しい形ができる。子どもたちにはそのことを言葉ではなく形を通して学んでほしいと思った」と先生。例えば行進の際、身長がちがう子どもたちもあえて同じ歩幅で歩くことで、歩み寄りの心や気持ちを合わせることを学ぶという。
校長は「他者とのかかわりを大切に思いやりの気持ちを育み、スモールステップの積み重ねで目標を達成する集団行動は、『あいさつ(コミュニケーション)』『掃除(協力)』『勉強(夢につながる)』を柱とする学校経営のねらいにもぴったり合う」と述べ、運動会の表現活動としてしての取り組みはもちろん、教員らも考えを学び、心の教育として学校ぐるみで力を入れていきたいと力をこめた。

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