水戸市/城東小学校(2020年9月25日号)

地域と交流して歴史を学び「水府流水術」の伝統を継承

1873(明治6)年に開校し、創立150年近くをほこる水戸市立城東小学校。校庭の東側の門の前には、同小のシンボルともいえる「蒼龍(そうりゅう)城」が建ち、西側には遊歩道が整備され、地域の人たちも自由に通ることができる「野鳥の森」が広がっている。

江戸時代の泳法を4年生以上が学ぶ
同小がある城東地区は、江戸時代には武家屋敷(やしき)があったところ。那珂川と桜川にはさまれ、敵にせめこまれないよう、かぎの手になった道路が今も住宅街の中に残る。歴史のある場所に建つ同小で、長年受けつがれてきたのが「水府流水術」。水戸藩(はん)9代目藩主の徳川斉昭公が武術の一つとして奨励(しょうれい)した水術で、武士たちは那珂川で訓練したという。「のし泳ぎ」を基本とする「水府流水術」は明治時代以降も継承され、那珂川には泳ぎ方を指導する水泳道場が設けられていた。この伝統文化を長年受けついできたのが同小の子どもたちで、水府流水術協会の指導のもと、毎年4年生以上が伝統的な泳法を学んでいる。新型コロナ感染症(かんせんしょう)予防のため今年は開催(かいさい)できなかったが、県内唯一(ゆいいつ)の継承校として講習を続けていくつもりだ。

史跡をめぐり地域の歴史を知る
城東地区は日本画の巨匠(きょしょう)横山大観や、明治から大正にかけて活やくした第19代横綱、常陸山の生誕の地であり、記念碑(きねんひ)や銅像などが建っている。6年生は、地域がほこる偉人(いじん)や歴史について学び、地域の人に案内してもらう「城東の史跡(しせき)をめぐる歩く会」を行ってきたが、今年は校外活動ができないため、地域の人に学校に来てもらって話を聞く予定だ。

地域の人たちと交流つながりを深める
同小は地域とのつながりも深く、地域の人たちの交流の場である「ふれあいサロン」や敬老会に子どもたちが参加するなど、ふだんから交流活動を行っている。中でも、毎年秋に行われる「城東ふれあい祭り」は、PTAや地域の人たちが主体となって、もぎ店やゲーム、バザーなど、たくさんのブースを出して子どもたちを楽しませてくれる一大イベントだが、今年は中止となった。
多くの活動が制限されているが、「対策をしっかりして子どもたちが楽しみにしている遠足や運動会は行っていきたい」と校長。学校が再開してすぐに、子どもたち一人ひとりと面談を行い、子どもたちの不安と向き合うなど、子どもたちに寄りそってきた先生たちは、子どもたちのためにできることを考えている。

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