土浦市/大岩田小学校(2020年10月30日号)

地域の人材、学びに生かす
教員OBや民生委員ら学校支援

土浦市立大岩田小学校では3年前から、教員OBや民生委員らが「学校支援(しえん)ボランティア」として子どもたちの学習や体験活動をサポートしている。授業でつまずいている子に個別に教えたり、米作り体験で稲(いね)かりを実演したりと、きめ細やかな指導が可能になった。今後も地域人材を生かして、開かれた学校づくりを進めたいという。

ミシンの使い方やさしく教える
9月29日(火)、ミシンを使ってナップザックを作る6年生の家庭科の授業。学校支援ボランティアら3人が、グループを回ってミシンの使い方を教えていた。「布に手をそえて」「ゆっくりでいいよ」。ボランティアの声かけに、子どもたちは真けんな眼差しで手元を見ながらミシンをかけた。並木舞さんは「真っ直ぐにぬうのが難しかったけど、やさしく教えてもらってよく分かった」とにっこり。ボランティアの峯村きみ子さんは「ぬうのが早い子もいればおそい子もいるが、それぞれのペースを大切に教えることを心がけた」と述べた。家庭科担当の先生は「多くの子はミシンの仕組みに不慣れだが、困ったときにボランティアの方が教えてくれるおかげで、安心して授業に取り組めている」と喜んだ。

地域の力学校に呼びこむ
学校支援ボランティアが始まったのは3年前。共働き家庭の増加や児童数の減少で、年々学校活動にかかわれる保護者が減ってきたことがきっかけだった。一方で創立131年をむかえる同小は、伝統的に保護者や地域住民が学校活動に熱心で、地域ぐるみで資金面から学校を支える学校後援会や父親たちが行事を手伝うおやじの会、母親らによる読み聞かせボランティアなどが活発に行われていた。そこで校長が地域の力を学校に呼びこもうと、定年や子育てで現場をはなれた地元教員OBや地域で活動する民生委員、地区長らに声をかけ、取り組みがスタートした。

開かれた学校づくり推進
現在、6人の教員OBが5年生と3年生の算数の授業に入り、サポートが必要な子の個別指導に当たる。「教員経験者だとえんぴつが止まっている子をすぐに見つけ、さりげなく寄りそい教えることができる」と校長。授業の支援は元教員のみだが、そのほか家庭科のミシン学習や調理実習の支援、校外学習の引率サポート、米作り体験学習の指導などはば広い分野で、地域住民がスキルを生かして活やくしている。新型コロナウイルス感染拡大防止のための休校期間を除き、毎日ボランティアが校内で活動しているという。
校長は「取り組みを通じて一人ひとりに目が届き、きめ細やかな指導が可能になった」と述べ、「将来、地域の人や保護者が学校運営に参画するコミュニティー・スクール制度が導入された場合、学校支援ボランティアが中心的役割を果たしてほしい。そのために今後も開かれた学校づくりを進めていきたい」と期待をこめる。

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