つくば市/みどりの学園義務教育学校(2020年10月30日号)

ICTを活用した先端的な教育で
「学校情報化先進校」に選ばれる

つくば市立みどりの学園義務教育学校は今年度、教科指導におけるICT(情報通信技術)活用が評価され、日本教育工学協会から全国で5校だけの「学校情報化先進校」に認定された。同校のICT教育は世界最先端(せんたん)レベルで、国が進める「GIGAスクール構想」のモデル校にもなり、国内外から年間2000人ほどが視察に訪れている。

休校中もオンラインで楽しく中身のこい授業
同校は2018年4月の開校時から電子黒板、デジタル教科書、タブレットなどの先進的なICT環境(かんきょう)が整い、日ごろから授業に取り入れるほか、プログラミング学習やプレゼンテーションの練習などにも活用している。
そのため今年、新型コロナウイルスの感染拡大により休校が始まったときも、すぐにオンライン学習へ移行できた。期間中は担任の先生たちが500本以上の学習動画を作って毎日発信したほか、市のクラウド型学習支援(しえん)システム「つくばチャレンジングスタディ」なども使い、日課表に合わせた学習を家庭で進められた。そのため休校明けからも、つめこみ学習にならずに通常通りの授業進度にもどすことができた。

考えて工夫しながら家庭でプログラミング
休校中に発信した授業動画の一つ、4年生副担任の先生による「おうちでスクラッチ」は、国語の教科書に出てくるお話「こわれた千の楽器」の一場面を、プログラミング作品にする提案だ。
ある女子児童の作品は、楽器たちが練習を始める場面ではわざと音がずれた状態にし、最後の場面ではきれいに音を重ねて、練習の成果が出たことを表現していた。「思った通りに動かすのは難しくて、一つひとつ確認しながら何回も調整した。いろいろやっているとあっという間に時間が過ぎていた」という。
先生は「本校では1年生からプログラミングに取り組み、発達段階に応じた技術の積み重ねがある。子どもたちは学んだことをベースに、自分なりに考えて工夫し、失敗しても試行錯誤(さくご)してやり直す力がある」と評価する。

一人ひとり自分で考え自分の力で問題解決
6年生のつくばスタイル科「プログラミングで地球を救おう!」は、未来の環境を良くするため自分にできることを考え、実現しようという問題解決型の授業だ。テーマや使う道具も人それぞれで、マインクラフトで家の節電を考える子や、捨てられたペットボトルの数をマイクロビットで調べる子、環境保全の大切さをペッパーに説明させる子、災害救援(きゅうえん)物資をドローンに自動飛行で運ばせる子もいた。「一人ひとり内容がちがうので、友達の発表を聞いて新たな視点を得たり、自分の考えを広げたりもできる」と6年2組担任の先生。
校長は「ICTはこれからの時代を生きる力の一つ。2040年にむかえるとされる新たな未来社会『ソサエティ5・0』は、私たちの想像のおよばない時代になると思う。子どもたちにはどんな世の中でも前向きにがんばり、リーダーとして主体的に活躍(かつやく)できる人材になってほしい」と期待を述べた。

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