つくばみらい市/小張小(2020年11月20日号)

コロナ禍の中、学校と地域一丸となり
伝統芸能受けつぐ子支える

つくばみらい市立小張小学校で10月28日(水)、11月の秋祭りで披露(ひろう)する「子ども綱火(つなび)」のけいこがあった。地域の伝統芸能「小張松下流綱火」を受けつごうと、保存会の協力のもと約30年続く取り組みだ。今年はコロナ禍(か)で多くの行事が影響(えいきょう)を受けたが、同小では子どもたちに何ができるかを考え、地域も一丸となって協力する。

保存会に教わる綱ぐりとお囃子
校舎南側の広場。ピーヒャラ、ドンドンと篠笛(しのぶえ)や太鼓(たいこ)の音がひびき、頭上の綱(つな)につるされた人形が少しずつ進む。「ほら、人形を見るんだよ」。保存会のメンバーの声に子どもたちの視線が上がった。
そろいの法被(はっぴ)にマスクを着用した4~6年生36人が取り組むのは、空中に張りめぐらせた綱を操作し、お囃子(はやし)に合わせて人形を操る伝統芸能の綱火。保存会会長、家元ら8人の指導で、4・5年生は人形を操る綱ぐりを、6年生はお囃子を練習。回を重ねるうちに、人形の動きとお囃子が合うようになった。篠笛担当の女子児童は「代々受けついできた行事なので、みんな一生けん命にやっている。本番では練習の成果を発揮したい」と話し、会長は「よくがんばっている。私らみんな小張小の卒業生なので、子どもたちは孫みたいなもの」と目を細めた。

感染防止対策を徹底し 運動会で綱火披露
約30年にわたって取り組んできた子ども綱火。毎年愛宕神社の祭礼で集落を練り歩く繰り込みや運動会、秋祭りで披露してきた。ところが今年は新型コロナウイルスの影響で8月の繰り込みの参加が中止となった。そして9月の運動会。先生は子どもたちのために何ができるか話し合いを重ねた。競技を接触(せっしょく)が少ないものにしぼり、時間を短縮、来場者には検温を行うなど感染防止対策を徹底(てってい)した上で、子ども綱火は予定通り行った。山車を引き、お囃子を演奏しながら校庭を回る子どもたちに客席から温かいはく手が送られた。運動会が終わった後、「見られてよかった」「感動しました」と声が寄せられ、涙(なみだ)ぐむ保護者もいた。教頭は「子どもたちにとっても例年以上に心に残る運動会になったよう」と話す。

地域と保護者 同じ方向を向いて協力
11月の秋祭りも時間を短縮、保護者によるブースは中止となったが、代わりに青少年育成会が紙飛行機教室を企画(きかく)し、例年PTAのお母さんたちが作る豚汁(とんじる)も、衛生面を考りょして農協で作って配る手配をしてくれた。そうして子どもたちを裏で支えてくれている。「子ども綱火やさまざまな行事ができるのも、地域の人や保護者が、同じ方向を向いて協力してくれるから」と教頭。
地域・保護者に見守られながら、伝統を学ぶ体験を通してたくましく成長する子どもたち。綱火を披露する姿は、みんなの希望の光でもある。

 

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