つくば市/吾妻学園(2020年12月18日号)

「教え」から「学び」へを目指し
発問を核とした学習活動の工夫

つくば市立吾妻学園では昨年度から、市の新しい教育大綱にある『「教え」から「学び」へ』の実現に向け、補助発問を積極的に活用しながら、子どもたちが主体的に取り組み、学びを深める授業づくりを進めてきた。成果は、吾妻学園オンライン研究発表会でも紹介(しょうかい)された。

意見を出し合いつつ みんなで考える学び
いままでの教えこみ中心の授業では、一方通行的な流れになりがちで、取り残されてしまう子もいた。それに対し、学び中心の授業では、クラスのみんなが積極的に意見を出し合い、学ぶ楽しさを感じられるようになるという。
補助発問の例としては、先生が進行役になって、より多くの児童から発言を引き出す使い方が一つある。5年生の国語では、物語のどこに面白さを感じたかをまず聞き、ある児童の答えから、「今の意見はどういうことだと思う?」と、周りの児童にも問いかけを広げていった。つまり一人の子がとらえた物語の面白さを、次の子がまた別の言葉で表現し、それらの言葉をつなぎ合わせながら授業が進んでいく。

場面に応じた発問でより深い学びを目指す
6年生の外国語では香港の小学生とオンラインで交流した。伝えたいメッセージをまず日本語で考え、それを補助発問で先生に助けてもらいながら、授業で習った英語表現に置きかえていった。自分の英語が外国の子に通じたと分かると、子どもたちの声にも張りが出てきて、「相手の子は小さいのに英語がすごく流ちょうでおどろいた」「聞き取るのが難しく、もっとがんばろうと思った」など、次の学習への意欲にもつながった。

対話の様子を配信しオンラインで協議
今回の研究発表では感染症(しょう)対策のため、授業のビデオを市内45校へ配信し、オンライン会議で話し合った。「発問の意図やねらいと、それに対する子どもたちの反応などを、テロップも交えて分かりやすく説明できた。通常の研究授業では集まれない大勢の人に見せられたことも動画の利点だと思う」と、研究主任の先生。
「人や知識をつなぐ上で補助発問の効果は大きい。話し合いが活発になり、子どもたちの表情も生き生きとして、授業がとても充実(じゅうじつ)している。今後も教職員で意識し、より主体的・対話的で深い学びに導いていきたい」と校長は話している。

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