土浦市/都和小学校(2021年2月26日)

ユニバーサルデザインの考えで すべての子が楽しく分かる授業を

土浦市立都和小学校では、どんな子どもにも分かりやすいユニバーサルデザインの考えを取り入れた授業づくりを進めている。文字だけでなく絵でビジュアルに表したり、子ども同士の話し合いで理解の共有を図ったりと工夫をこらし、すべての子どもが楽しく参加できる授業を目指す。生き生き学ぶ子どもたちの姿に、先生たちも手応えを感じている。

 

三つの視点から 授業を工夫

授業ではおもに国語を中心に「視覚化・焦点(しょうてん)化・共有化」の三つの視点から工夫して取り組んでいる。例えば、学習内容を文字だけでなくイラストや絵を使って目で見て分かるようにしたり、授業のねらいをしぼってシンプルにしたり、子ども同士が話し合うペア・グループ学習で理解の共有を図ったりすることを通して、発達にかたよりのある子を含むすべての子が分かり、楽しく参加できる授業を目指している。

昨年度から三つの視点を授業に導入したところ、「子どもたちが生き生きと発言するようになり、先生たちも手応えを感じている」と校長は話す。「例えば、先生が教えて分からなかったことも、子ども同士が話し合うと、おたがいなぜ分からないかが分かるので、『あ、そうか』と腑(ふ)に落ちる。そうしたことが、新学習指導要領の『主体的・対話的で深い学び』にもつながっていく」と力をこめる。

現在コロナの影響でペア・グループ学習は一時的に休止しているが、2年間の取り組みの成果は、2月中旬に土浦市内の小中学校の先生に向けて動画で発表した。

「失敗しても大丈夫」 温かい雰囲気つくる

こうした授業のユニバーサルデザインに欠かせないのが、「失敗しても大丈夫(だいじょうぶ)」という温かいクラスの風土だ。人にやさしくなるには自己肯定感(こうていかん)を育むことが大切と、先生も子どもも言われて悲しくなる「チクチク言葉」を使わないようにしたり、帰りの会では子どもたちが友人の良いところをほめる「今日のヒーロー」の時間を設けたりして、クラスのみんながおたがいを認め合えるよう心がけている。今後も学校全体を温かいふん囲気にして、子どもたちがねばり強く学習に取り組める体制づくりに力を入れる。

子どもの学び みんなで支える

今年度はコロナ禍(か)で、さまざまな活動や行事が影響(えいきょう)を受けた。その中でも子どもたちが心置きなく学べるようにと、4・5月のコロナ休校中には、校長が先生や管理員さんと協力してコロナ対策のために木の温もりあふれるパーテーションを手作りし、図書室やコンピューター室に設置した。また9月には本物の芸術にふれる体験をと、東京交響楽団を招いて演奏会を開き、ソーシャルディスタンスをとって鑑賞(かんしょう)。子どもたちは、はく力ある演奏に大いにわいた。どんなときも子どもたちの健やかな学びを支えることを第一に、学校一丸となって取り組んでいる。

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