つくばみらい市/豊小学校(2021年3月12日号)

コロナ禍のピンチをチャンスに
自分で考え行動する力育む

コロナ禍(か)にゆれた2020年度、つくばみらい市立豊小学校では、子どもたち一人ひとりが自分に何ができるか考えた一年だった。運動会やゆたか祭りでは、それぞれの思いを大切に主体的に取り組んだ。新型コロナウイルスの感染対策ではアイデアを出して工夫した。自分で考え行動した経験は、子どもたちの自信を育み、たくさんの笑顔が広がった。

思いを大切にした運動会とゆたか祭り
コロナ感染拡大を防ぐため規模縮小となった10月の運動会。先生たちは子どもたちの思いを大切にしようと、どんな運動会にしたいか問いかけた。クラス案をもとに代表委員会で児童らが決めたスローガンは「最後までがんばるみんなに金メダル」。そのスローガンのもと、練習では体育委員長が運動会への思いを述べ、赤白団の団長は団員をリードした。一人ひとりが自分の思いを重ね、当日は競技や係活動にがんばった。6年児童は「負けそうになってもあきらめないでという思いで前に立った。みんながんばってくれてうれしかった」と笑顔を見せた。
11月のゆたか祭りも感染予防のため、模擬(もぎ)店やバザーで協力してくれる保護者や地域の人が参加できなかったが、6年生は低学年、中学年、高学年それぞれが遊べるゲームを考え、どの学年の子も工夫をこらしたコーナーをつくり、大喜びで楽しんだ。運営委員長(6年)は「初めてのリーダー経験だったけど急なトラブルにも対応できた。人をまとめる自信がついた」とほほえんだ。

自分たちで考える感染対策や遊び
同小では行事以外でも子どもたちの主体性を育む機会を設けてきた。コロナ感染対策では、どうすれば大きな声を出さずに手洗いをうながせるかを保健委員が話し合い、「手を洗いましょう」と書いたフリップボードをかかげて呼びかけた。また休み時間には、密にならずに遊ぶ方法を子どもたちが考え、タッチせずに遊べるエアタッチおにごっこなど新しい遊びやルールを作り出した。「最近は子どもたちから『こうしましょうか』と自発的に聞いてくるなど進んで考える姿勢が身についてきた」と教務主任の先生。

ICT活用で対話力を育てる
今年度は、タブレット端末(たんまつ)が市から子ども一人につき一台支給されICT(情報通信技術)化が進んだ年でもあった。同小では6年生が1年生に一対一で端末の使い方を教えたり、5年生のプログラミングの授業で子ども同士が教え合ったりするなど、ICTを活用した対話力の育成にも力を入れている。また6年生は伊奈中学校への体験入学が中止となった代わりにビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を使って同中の生徒会役員選挙の立会演説会を見学。オンラインで中学校の生徒や先生に意見を聞いてもらったことは自信につながった。
校長は「子どもたちが自分で考え自信を持って挑戦(ちょうせん)できるようになるためには、一朝一夕の取り組みでは難しく、下地となる経験が必要。今後も教員一丸となってその下地づくりに力を注ぎたい」と熱をこめた。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA