つくば市/並木学園(2021年4月23日号)

中学生がリトルティーチャーに
小中交流で楽しく学べる授業

つくば市立桜並木学園では学園内の小中交流が盛んだ。中学生が母校の小学校で授業の補助をする「リトルティーチャー」もその一つ。昨年度はコロナ禍(か)で中止されたが、今年度は様子を見ながら少しずつでも復活させたいという。

手に手をとって教えるコンパス操作
リトルティーチャーが小学校に来るのは、運動部の生徒が春の選手権大会や秋の新人大会に出場している時期。大会がない文化部の生徒らが、各クラスに5人くらいずつ入り、授業の補助をしてくれる。
3年生では算数の授業で初めてコンパスを使うので、その練習の手伝いをする。中学年はまだ手先が細かく使えず、コンパスを思うように操るのは難しい。そこで中学生が一人ひとりに付きそい、児童が持つコンパスにいっしょに手をそえて、基本的な使い方を教えてくれる。円がきれいにかけるようになったら、いろんな図にも挑戦(ちょうせん)してみる。
「リトルティーチャーがいると子どもたちも喜んで、集中して取り組んでくれる。授業が効率よく進み、しっかりとした技能が身に付くので、とても助かっている」などと、担任の先生たちにも喜ばれている。

中学生がいればパソコンもこわくない
1年生に対しては、初めてのパソコンの授業の手伝いをする。いっしょにノートパソコンの前に座り、カバーを開いて電源を入れるところから始まり、スタディノートを使って絵をかいたり、スタンプをおしたりなど、いろいろな操作をしながら機器に慣れ親しんでいく。
「本校のパソコン室には40台があり、1人1台を使って学べるが、担任の先生1人でクラス全員を見て回るのは大変。そのときリトルティーチャーが来て手伝ってくれると、とてもありがたい。初めてふれるパソコンへのハードルが下がり、子どもたちは高い関心を持って取り組んでくれる」と、桜南小教務主任の先生。

卒業後の成長を知る良い機会にも
秋の絵画展の前には、美術部の生徒が来て、絵の指導をしてくれた。下書きでは構図の取り方、仕上げでは色の付け方や濃淡(のうたん)の出し方などを教えながら、児童の作品を個別に見てくれた。
「小学生にとって中学生は、先生には聞きづらいことも気軽に聞ける身近な存在。何年か前まで同じ登校班だったり、だれかの兄弟だったり。だから小学生は素直に言うことを聞くし、中学生も熱心にめんどうをみてくれる」と先生。
後輩(こうはい)たちへの接し方も、児童同士のときとはちがう目線で、成長の度合いが感じられたそうだ。業間の休み時間にはシャツをどろだらけにしながら、遊び相手になってくれた。こうしたふれあいも小中一貫(いっかん)の良さであり、卒業後の元気な姿を見られる良い機会になっている。

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