龍ケ崎市/長山小学校(2021年5月28日号)

カブトムシにふれながら学ぶ
自然のサイクルと生き物の関係

龍ケ崎市立長山小学校で4月22日(木)、4年生が「季節と生き物・春」と題した環境(かんきょう)学習の取り組みをした。講師は県環境アドバイザーの人。カブトムシの幼虫を観察しながら、季節の中で植物と生き物が深くかかわり合って暮らしていることを理解し、生き物がすみやすい環境を整えることの大切さも考えることができた。

校内で生まれ育ったカブトムシを観察
長山小では校庭のすみに、落ち葉やかり取った草を積んで、たい肥を作っている場所があり、そこにカブトムシの幼虫が育つ。たい肥をほり起こすと、たくさんかくれていた。子どもたちは各自1匹(ぴき)、幼虫を土ごとトレーに移し、体長や体重、体温などを調べる。10センチ以上もの大きさにおどろき、手にとるとほんのりとした温かさが伝わってくる。子どもたちの多くは幼虫にふれるのは初めてで、何とも言えない不思議な感じがしたそうだ。
毎年夏になると、校舎の裏の林では成虫の姿が見られる。子どもたちは「いたよ」と報告するが、つかまえてはこない。虫たちの短い夏をじゃましてはかわいそうだと思うようだ。教室の飼育ケースでも幼虫を育てて、さなぎや成虫になる様子をみんなで観察している。
カブトムシの環境学習は秋にもある。春や夏に自分たちが観察した虫たちが卵を産み、次の世代の幼虫がまた、たい肥の中に育っていることが分かる。

ICTを取り入れて観察・記録が便利に
今回の環境学習では、初めてICT(情報通信技術)を取り入れた。子どもたちはそれぞれタブレットを持って観察に出て、その場で幼虫の写真をとり、調査結果もデータとして入力する。そして教室にもどると、自分のタブレットから写真やデータを呼び出して、すぐに観察レポートが作成できる。
タブレットならデータの集計も容易だ。子どもたちが打ちこんだデータは先生のパソコンに集約され、それをグラフ化して電子黒板で見せたり、みんながとった写真を並べて見比べたりもできる。いままでは手書きで観察結果を記録し、写真もデジカメでとって印刷していた。だが今回のやり方なら、データや写真の整理に時間を取られることなく学習に集中できる。

使うことありきでなく
場面をしぼって活用
ただしタブレットを使うことにばかり気をとられると、本来の学習活動がおろそかになるため、今回は写真撮影(さつえい)とデータ入力だけに限定した。「県環境アドバイザーとも事前に念入りな打ち合わせをして、学校の求める意図をくみ取って授業を進めていただいた」と教務主任の先生。
「ICTを活用した授業改善は今年度の重点目標の一つ。子どもたち一人ひとりに個別最適化した学びを提供できる。また今のウィズコロナの時代には、対面の授業ができないときも学びを止めない環境づくりが必要。まずは教室の電子黒板で、次は児童一人ひとりのタブレットで、最後は各家庭へと、段階的にオンライン化を広げていきたい」と校長は話している。

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