龍ケ崎市/龍ケ崎市教育委員会(2021年9月3日号)

「龍の子人づくり学習」説明会
今年はオンライン形式で開催

龍ケ崎市教育委員会は、今年度の夏季研修講座の一つとして、龍の子人づくり学習オンライン説明会を開催(かいさい)した。同学習のねらいや留意点、目指す子ども像などを確認し、意識の統一を図ることが目的。希望制にしたところ新任・転任の先生以外にも多くの申しこみがあり、3回の講習の合計で約70人が参加。中には職員全員で見た学校もあり、参加実数はさらに増えている。

子どもの生きる力を育むゆめ学習・みらい学習
龍の子人づくり学習は、昨年度から始まった同市独自の取り組み。「生きる力」を基盤(きばん)とした社会参画力を身に付けさせることで、社会の変化に対応しながら、思いやりと規範(きはん)意識を持ち、心豊かな人生を切り開いていける児童生徒を育てることを目標としている。
その柱となるのが、一人ひとりが夢や希望を持ち、自分らしい生き方を見付けられるようにする「ゆめ学習」と、より良い社会を実現するために必要な、市民の一人としての資質や能力を育てる「みらい学習」だ。
これら二つを核(かく)として各教科や、特別の教科・道徳、ICT(情報通信技術)教育など、さまざまな学習を系統的かつ教科横断的に組み合わせながら、各中学校区がそれぞれの個性を生かして、特色ある9年間の学習カリキュラムを展開している。

コロナ禍にあってもピンチをチャンスに
龍の子人づくり学習のねらいの一つは、学校行事や特別活動などを通じて、子どもたちの多様な能力やスキルを養うこと。その力とは、例えば企画(きかく)力や運営力、リーダーシップやフォロワーシップなど、活動内容や個々の役割によってそれぞれちがう。どのような力が身に付いたのか、ふり返りの機会や先生からの肯定(こうてい)的な声かけを通じて、子どもたちが自ら気付くことが大切だという。
昨年度は多くの学校行事がコロナ禍のため中止されたが、その中でも運動会代替(だいたい)行事などで従来の教員主導から、子どもたちの自主性やアイデアを生かした活動へとシフトチェンジし、ピンチをチャンスに変えることができた。
「考えてみればこれ以上に困難な状況(じょうきょう)はない。コロナ禍(か)の中でできるならどんな状況でも大丈夫(だいじょうぶ)という意識で、学校はさまざまな工夫を取り入れながら教育活動を進めている」と、指導課の先生。

従来型の道徳教育から考え、議論する授業へ
夏季研修ではほかに、道徳講座もビデオ講習の形で実施(じっし)された。「道徳は人づくり学習を支える重要な教科であり、また特別の教科に位置付けられたことで、授業の進め方なども大きく変わっている。学習指導や評価のあり方など、先生方のなやみを解消できるものにした」と先生。
今の道徳は、登場人物の心情を国語的に追う授業や、模範(もはん)的な回答へゆう導するような授業から、「考え、議論する授業」への転かんが進んでいるという。課題について自分の過去の経験や見方・感じ方と照らし合わせながら考えたり、友達との話し合いの中でたがいの意見を尊重しつつ、より良い答えを探していくなど、多面的・多角的で深い思考が求められ、そのためには発問の作り方や、子どもたちの意見をつなぐ先生の役割などがいっそう重要になるそうだ。

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