取手市/取手市教育委員会(2021年9月3日号)

5種類の夏期研修に参加者多数
ICTや道徳など幅広い内容

取手市教育委員会では今夏、教員向けに五つの講座を開講した。内容はICT(情報通信技術)活用実技研修、道徳科授業研修、学習指導案作成の基礎(きそ)・基本、外国語教育の授業力向上、学習障害への専門的支援(しえん)研修と多岐にわたる。働き方改革の流れで今年から希望受講制となったが、どの講座も参加者がたいへん多く、研修の必要性が意識された結果と思われる。

ICT化の推進にボトムアップ講習も
ICT活用実技研修では、学習活動支援システムSKYMENU(スカイメニュー)について学んだ。まず全体講習で基本の使い方や新機能の紹介(しょうかい)をし、続いて実践(じっせん)形式の模ぎ授業を実施(じっし)。参加者は小グループに分かれ、学習者役がオンラインで提出した発表ノートを、教員役が採点・添削(てんさく)して返きゃくした。
「GIGAスクール構想により今年度から1人1台の端末(たんまつ)が導入され、利用ひん度も著しく増えた。市としては全校・全学年で等しくICT化を進めたいが、それにはボトムアップが最も重要。そこで今回は情報教育担当者向けの研修と並んで、基本的なスキル向上を目的としたビギナー向けの研修も実施した。学んだ知識や技術を持ち帰り、夏休み明けから児童生徒のため役立ててほしい」と、指導課の指導主事。

スカイメニューの活用で広がる可能性
参加者の一人、永山小の教諭は、授業での活用例を教えてくれた。その一つが動画での課題提出だ。「発表ノートには動画もはり付けられるので、詩の朗読のテストなどもした。児童は校内の好きな場所から録画して提出、それを見てコメントを書き入れて返きゃくしている」。
スカイメニューのクラウド化により、家庭にいる児童ともやり取りできるようになった。そこで夏休み中も日を決めて、絵日記などの課題を提出させているという。児童の家庭での過ごし方が分かり、安否確認にもなる。
桜が丘小の教諭は、新機能のポジショニングやグループワークについて「クラス全員の意見や考えをしゅん時に集約できるので、授業中の状況把握(じょうきょうはあく)に役立てたい。全員の画面を一覧でモニターに映せば、友達の意見が共有でき、子どもたちの意欲も高まると思う」と感想を語った。

授業に生かせる実践的な道徳研修
道徳科の研修は、授業の組み方や評価の仕方などが実践的に学べ、指導の充実(じゅうじつ)を図れる内容。「発問や板書の工夫など、現場に取り入れられるエッセンスが豊富にあった」と、指導課の指導主事。
演習では、実際の教材も使いながら授業の要点などを紹介。例えば従来の授業は主人公の視点だけで話を追っていたが、そこに他の人物の視点も入れることで多面的・多角的な見方や考え方が可能になるという。「泣いた赤鬼(おに)」の場合なら、赤鬼の心情だけで見ると自己犠牲(ぎせい)の物語と受け止められやすいが、青鬼の気持ちにも着目すると友情という真のテーマがうかび上がる。
講師の先生は「これからの未来を生きぬいていく子を育てるため、時代とともに新しい道徳授業へと変わることが必要。子どもたちが自分で考え、より良い生き方を見付けられるような授業指導力を身に付けてほしい」と話している。

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