土浦市/土浦市教育委員会(2021年9月3日号)

道徳の指導力向上目指し
マンツーマンで授業づくり支えん

土浦市教育委員会では昨年度から、教員の道徳授業の指導力アップを目指し、道徳教育アドバイザーを市内全小中義務教育学校23校に派遣(はけん)し、授業指導を支えんしている。新しい学習指導要領がかかげる「考え、議論する」道徳の実現に向けた取り組みで、1時間の参観と1時間のふり返りを行う。マンツーマンでの指導は「一人では分からないことに気づけた」と先生からも好評だ。

アドバイザーがじっくり参観
7月16日(金)、同市立土浦三中7年5組の道徳の授業。担任の先生は、ぎくしゃくしていた班の男子と女子があるきっかけから理解を深めていく話を題材に、なぜ男子と女子がまとまらなかったのか、班が変わっていったのはなぜか、グループワークを交えながら生徒に問いかけた。その様子をアドバイザーの福島さんはメモを取り、ときおり机を回ってノートを見たり、生徒の声を聞いたりしながらじっくり参観した。

具体的で生かせるアドバイス行う
続くふり返りで福島さんは、指導書通りに授業を進めたという担任の先生に「男子と女子が言い合う部分を生徒に実演させてみては」とアドバイス。さらに子どもたちの日常を観察して授業に生かすことを提案し、ワークシートの設問や言葉の使い方についても助言した。ふだんは音楽を教える担任の先生は「道徳の授業は手探りだったが、一人では分からない見方に気づくことができた。今後の授業に生かしたい」と述べた。
アドバイザーの福島さんは元小学校校長。在職中は道徳授業について深く学び、新しい道徳授業についても研さんを深めてきた。現在は小中義務教育学校23校310学級を一人で回り、一日2人の授業指導に当たる。参観では先生の指導方法から子どもたちの表情、教室のふん囲気まで目を配り、ふり返りでは先生のなやみを受け止め、具体的に生かせるアドバイスを心がける。「授業が改善できたと言われることが何よりうれしい。先生はいくつになっても学び続けてほしい」と力をこめる。

多様な考えを知り思い深める道徳へ
取り組みは2年目。「個人に合わせて指導を受けられるのが全体研修にはないメリット。アドバイスを意識して授業する先生も増えてきた」と教育委員会指導課の指導主事。さらに、福島さんの参観日に合わせて他の先生も授業を見に来たり、受けた指導を先生同士で共有し教材づくりに生かしたりするなど、学校全体にも良い効果があるという。
指導主事は、「『考え、議論する』道徳の授業は、子どもたちが多様な考えがあることを知り、その中で自分はどう思うかを深める力を育むことがねらい。先生たちには役割演技やペア・グループ学習などさまざまな授業指導の工夫を学び、子どもたちの豊かな道徳心を育んでほしい」と話している。

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