つくばみらい市/福岡小(2021年12月17日号)

地域から受けつぐ伝統の太鼓
本物にふれる体験通じ、郷土愛育む

つくばみらい市立福岡小学校では、12月の秋祭りに向け、3・4年生が400年以上の歴史を持つ地域伝統の太鼓(たいこ)演奏にはげんでいる。指導するのは地元保存会のメンバー。11月10日(水)の初稽古(げいこ)では、太鼓のたたき方を教わり、リズムを体で覚えた。「本物体験を通じて、郷土愛を育みたい」と同小では期待をよせる。

地元保存会から教わる伝統のリズム
ドンドドン タカタンタカタン―。「はい、手は右左右」。真けんな眼差しで大太鼓のバチをふるう子どもに、保存会のメンバーが声をかける。
3・4年生が総合的な学習の時間の一環(いっかん)で取り組む「福岡太鼓」は、400年以上前から地元の盆踊(ぼんおど)りで演奏されてきたお囃子(はやし)だ。その継承(けいしょう)に取り組む「福岡盆踊り保存会」のメンバーが大太鼓や締(しめ)太鼓、鉦(かね)を指導して21年。子どもたちは、運動会や文化祭にあたる秋祭りで披露(ひろう)してきた。昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響(えいきょう)でどちらも披露がかなわなかったが、今年は12月の秋祭りで発表できることになり、子どもたちの意気ごみも高まった。
この日、保存会からプレゼントされたはちまきをしめた25人は、まず締太鼓をたたいてリズムを覚え、続いて大太鼓、締太鼓、鉦の中で希望するパートに分かれ、保存会メンバーのお手本を見ながら、何度も練習をくり返した。初めて体験する3年生は経験のある4年生にも教わった。最初はおそるおそる太鼓をたたいていた子どもたちも、次第に自信にあふれた音を打ち鳴らせるようになった。

「地域をじまんに思い愛してもらいたい」
指導にあたった保存会会長と相談役は、「楽譜(がくふ)がなくすべて口伝えなので、手の動きがきっちり身につくまで教えることを心がけている。うちの地元にこんな伝統があるとじまんに思い、地域を愛してもらえれば」と目を細めた。
3年児童は「右左右の順でたたくのが難しかったけど、保存会の先生や4年生に教えてもらってできるようになった」とにっこり。保存会の活動にも参加する4年児童は「太鼓はみんなで演奏し、準備と片づけも協力してできる所が楽しい。去年はコロナで発表できなかったので、秋祭りが待ち遠しい」と笑顔だった。
地域の一員との自覚育む
校長は「世界が目まぐるしく変わっても、よりどころになるのはふるさと。本物体験を通じて、伝統を大切にする思いや伝承している人への尊敬の念を深め、地域の一員という自覚に結びつけたい。今年は秋祭りで発表できるので、やりとげたという達成感にもつなげたい」と力をこめた。
今年創立144周年をむかえ、長年地域の学び舎として親しまれてきた同小。地域伝統の太鼓を通して、郷土への愛も脈々と受けつがれている。

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